マリインスキー・バレエ「ラ・バヤデール」。そして改めて岩田守弘のすごさについて。
2012年11月27日(火) 17:26:57
昨晩はバレエ。
ロシアのマリインスキー・バレエが来日しているのである。
ロシアにはいくつか大きなバレエ団があって、モスクワのボリショイとサンクトペテルブルグのマリインスキーが代表格。前者は動で後者は静。前者は熱で後者は冷。前者は迫力で後者は端正。まぁ最近では違いがあまりなくなってきている感もあるけれど、ボク的には大ざっぱにはそんな印象だ。
で、昨晩の「ラ・バヤデール」(ボク的には「バヤデルカ」という呼び方のほうがなじみ深いのだけど)は、舞台がインドで、エキゾチックな演目なのである。そういう意味では、ボリショイのほうが向いている気がする。動で熱で迫力だからね。
とはいえ、世界のマリインスキー。さすがな舞台だったし、三幕とかはボリショイを凌いだと思う(二幕はボリショイのほうが良かったかな・・・)。ヴィシニョーワの安定感が素晴らしいし、二幕は涙を誘った。
ヴィシニョーワとは、今年の夏、モスクワに行ったときに同じホテルに泊まって3つ横のテーブルで朝ご飯を食べた仲であるw(←単なる通りすがりとも言う)
というか、ここで書いたように、ヴィシニョーワとザハロワが一緒に稽古する現場にいた。これはちょっと自慢である。
そういう意味ではとても親近感があるのだけど、なんというか、ボクのイメージでは、この演目の主人公(ニキア)には、彼女は線が細すぎるんだよなあ。
というのも、ボクのバヤデール初体験は、モスクワのボリショイ劇場にて全盛期のグラチョーワ主演だったのである(2003年)。
そう、あのちょっとマッチョで高飛車なグラチョーワのイメージが強いのだ。
プライドが高くて奔放なニキヤ。ソロル(ヒーロー:今回はコールプがやった)にはめっぽう弱いけど、全体に気が強いニキヤ。そんなニキヤ像を植え付けられていたので、ヴィシニョーワのニキヤは気が弱すぎて前半はのめり込めなかった。
でも、特に三幕は素晴らしかった。
群舞も完璧。なんとも眼福。
ただ、苦言を言えば、二幕の見せ場である「黄金の偶像(ゴールデン・アイドル)」がダメだった。
これまたボクは岩田守弘のキレキレのゴールデン・アイドルが目に焼き付き、ボクの中の基準になっているので、「なんだその像というより人間そのもののカラダ使いは!」とか文句たらたら。せっかくの見せ場、もっとちゃんと踊ってくれよキム・キミン(昨日踊ったダンサー)。
どのくらい岩田守弘のゴールデン・アイドルが素晴らしいか、以下にYouTubeを貼っておこう。一度見てみてください。
この「あ、像が動き出したんだ」というカクカクした動きが如何に超絶か。ジャンプの高さや回転の精度がどのくらいすごいか。他の人の踊りを見ると改めて彼のすごさを思うなあ。
ロビーで関西でお世話になった塩出さん夫妻にばったり会った。
わざわざ見に来てたのですねー。しばしバレエ談義など。
塩出さんは今晩のロパートキナの「白鳥の湖」にも来るとか。ボクも観に行くぞ。
来日公演はまだしばらく続くので、まだの方は是非(くわしくはジャパン・アーツのサイトにて)
あ、そういえば、コンダウーロワがガムザッティをやった。
なんか彼女の背の高さが目立ってしまっていたけど、この人もなかなかいい。今後もっと注目しよう。
