合田佐和子展「ミルラ」に行ってきた
2012年5月12日(土) 8:22:27
最近はそれほど露出してないのでご存知ない方も多いかもしれない。
ボクが20代のころ、1980年から90年くらいにかけて、彼女はボクの憧れの芸術家だった。
彼女の作品集「パンドラ」(1983年発売)は当時話題だった。
ボクもちょっと背伸びがしたくて買った。
まぁ単なる見栄とワカッタフリだったな、と、いまでは思う。
なんか「そういうのを買って夜な夜な眺めている自分ってどうよ?」みたいなw
でも、若いときの背伸びもムダではない。
おかげで約30年ぶりに合田佐和子に再会できた。
彼女の個展が鎌倉で開かれているのをフェイスブックの友人(もうネット上では長いおつきあいだけど、まだお会いしてはいない方)のフィードで知った。
あ。
記憶が蘇り、思わず作品集「パンドラ」を開いた。
いま、たぶん、ボクはすごくこの作品集を理解できる(と思う)。
約30年の月日を経て、自分が合田佐和子に追いついた。
で、昨日の午前中、すっ飛んで行ってきた。
六本木でランチ・ミーティングがあったので慌ただしかったけど、スキマを縫って鎌倉まで。
ボクを異界に連れて行ってくれ、「死」をとても強く意識させてくれるのは当時と変わらない。でも、作風は大きく変わり、「パンドラ」からの変化も(本などの展示があったので)よくわかった。この変化は、50歳のボクにとって、とてもしっくり来るもの。
限りなく淡い色彩とふんわり描かれた輪郭。
なのに、とても強い主張がある。そして美しくエロスを纏っている。
引用した写真は「イシュア」。
イエスですね。油絵。ボクのネット上の友人はこれを手に入れたらしい。何かを見透かし、何かを赦す、角張った瞳。
何か買いたかったが、最高額が600万円。桁が違うw さすが合田佐和子だなぁ。小さい額縁の「マレーネの瞳」が15万円で一番安かったし、とても気に入ったけど、もう売れていた。残念。
お近くの方は、是非。
鎌倉は雪の下、十文字美信さんがオーナーを務めるギャラリー「GALLERY B」にて、5/24まで。
