北杜夫を読んだ頃の本を片っ端から再読したい
2011年10月27日(木) 7:59:04
北杜夫が亡くなった。
彼の初期から中期のほとんどの著作を読んでいるが、なによりトーマス・マンを教えてくれたことが青春期にとって大きかった。「トニオ・クレーゲル」「ヴェニスに死す」「魔の山」「ブッデンブローク家の人々」・・・特に杜夫=トニオなくらい彼も傾倒した「トニオ・クレーゲル」には影響を受けた。
誰だったかな。
「ロマン・ロランを読まない大学生活なんて意味がない!」と、普段物静かな教授が突然叫ぶように言ったのだが、生徒たちの無反応にその後沈黙し、また物静かな授業に戻った、みたいな描写をどこかで読んだ記憶がある。誰が書いたのだったか。森本哲朗だったか。紀田順一郎だったか。
その一文で、ボクはその後ロマン・ロランに傾倒したのだけど、トーマス・マンもそれに近い傾倒を一時期した。文字通り傾いて倒れた。でも、両者ともその内容も含めてあまり覚えていないのは何故なんだろう。どこかに血肉として残っているのだろうか。
なんだかあの頃読んだいろんな本をもう一度片っ端から熟読してみたい気持ちが強い。
中学高校〜大学の約10年間で読んだのだから、きっといまから10年あれば読めるはずだ。バルザックの「谷間の百合」あたりからゆっくり入って、ツルゲーネフの「ルージン」とかカミュの「異邦人」とかデュマの「モンテクリスト伯」とかブロンテの「嵐が丘」とかヘッセの「デミアン」とか、方向性ばらばらにあらゆる分野を再読してみたい。
それにしても、北杜夫を心の師と仰いでいたムツゴロウさんは大丈夫だろうか。
昨日は日本アドバタイザーズ協会&日本新聞協会の共催セミナーで基調講演&パネリストをした。なんと10時〜16時まで休憩時間をはさんでほぼ出ずっぱりの長丁場。
午前中は1時間30分の基調講演。
テーマは「ソーシャルメディアと新聞広告」。
自分でも考え甲斐のある難しいテーマで、午後のパネル(去年の代表的な新聞広告を様々な視点から検証する)も含めて、なんだかずいぶん思考が深まった。これはそのうちちゃんとここで書きたい。
で、なんだか最近の不調もあり、本当に死ぬ程疲れたのだった。まぁ講演だけでも疲れるうえに、5時間くらい壇上で緊張を強いられたので仕方ない部分はあるのだけど、もう家に直帰してすぐ寝たいくらい疲れた。
でも、ちょうど家に誰もいなかったこともあり、一杯だけでいいから、北杜夫を偲んで飲むことにした。
いつもの「鮨いまむら」でひとり鮨。18時に初客として入り、1時間ちょい。
躁鬱病の北杜夫にちなんで、躁状態で飲むか鬱状態で飲むか迷ったけど、鬱で飲むとほんとうに沈み込みそうだったので(いろいろな案件でもういっぱいいっぱい…)、自分を躁に持って行って明るく乾杯した。
そうだ、「楡家の人々」をまず再読しよう。あと「白きたおやかな峰」。その後、どくとるマンボウシリーズに行って、久しぶりに遠藤周作との対談とかも読んでみたい。あの頃彼らは何を語り合っていたのだろうか。
納戸の奥の方に必ずあるはず。家捜しせねば。
【お知らせ】
「明日のコミュニケーション」×「ソーシャルシフト」出版記念 〜助けあいジャパンチャリティセミナー
ソーシャルメディアの第一人者・斉藤徹くんが新刊「ソーシャルシフト」を出すことに伴い、一緒にチャリティセミナーをすることになりました。参加費は3.11復興支援プロジェクト「助けあいジャパン」に寄付させていただきます。11月9日です。よろしくお願いします。
