音場がビシッと決まったときの平面スピーカーは凄まじい
2011年6月29日(水) 9:00:56
みなさまありがとうございます。まぁトップページのアクセスなんでサイト全体の実数ではないけれど、それでも長年の積み重ね。ありがとうございます。
3000万アクセスの時はジャストを踏んだ方にワインのプレゼントをしたけど、4000万はそういうイベントはしませんでした。5000万のときはやりますよw
ええと、昨日の記事に、「シュナウザーも毛が抜けません!」「ヨーキーも抜けません!」との反応が。
そうなんですね。シュナウザーは、トイプーとどっちにしようか悩んだ犬種。まぁでもなんとなく、性格が、トイプーがラテン系なのに対してシュナウザーはアングロサクソン系な感じがして。今回はラテン系にしました。
あと、「ケトル創刊準備号で書いたという『アポジー』の記事も読ませろ」というリクエストがあったので、以下、載せてみます。
いいっすよ。平面スピーカー!
いまは半隠居状態だけど、たまーに鳴らします。
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もう手に入らないスピーカーをレビュウするのもどうかと思うが、好きなものなので仕方がない。
アポジーというメーカーの「カリパーシグネチャー」という平面スピーカーである。買ったのはたぶん1990年ころ。だからもう20年以上使っている。いまではもう(たぶん)手に入らない。輸入代理店もなければメーカーもないと聞いている。ググッても出てこないからそうなのだろう。まさに幻の名品になってしまった。
音場がビシッと決まったときのアポジーは他のスピーカーを寄せつけない素晴らしい音を出す。
スピーカーとスピーカーの間に、歌手が、楽器が、オーケストラがバーチャルに浮かび上がる。たとえばマンハッタン・トランスファーみたいな4人組が歌ってるとするでしょ?(例が古っ) そうすると4人の位置関係や口の位置までが空間にポカリと浮かび上がって見える感じなのである。オケを聴いていても、どこにチェロがいて、どこにティンパニーがいるか、その奥行きまでしっかりわかる。
この快感はラッパ式のスピーカーではまず味わえない。
ラッパのかたちをしたコーンスピーカーは、あのラッパ的半球形の部分から球面波が出る。まあるい音波が出るわけ。で、その球面、距離を経るに従って限りなく平面に近づいていく。わかりますよね。どんどん半径が大きくなっていき、球形の地球の地平線が限りなく平らなように、遠くになればなるほど平面に近くなる。だからコンサート会場の二階とかで生演奏を聴いていると、わりと平面波っぽく聞こえるのである。そのときの音を思い出してくれればわかると思うけど、遠くで聴くと、近くではわからない楽器の位置などもクリアにわかったりする。えらく客観的に俯瞰して聴くことができる。
アポジーみたいな平面スピーカーは、振動するところが平面だから最初から平面波が出る。つまり、スピーカーのすぐ近くで聴いていても二階席で聴いているような客観性がある。近いのに俯瞰している感覚。これは好き嫌いあるだろうな。メタルロックでも客観的になっちゃうからね。でも、こういうのが好きであればもう唯一無二のスピーカーになる。すごい音場がそこに出来上がる。
その平面はアルミ箔。それが振動する。だから高音はあくまでも繊細。低音は決してブーミーにならず上品に漂う。音量を上げても全然うるさく感じない豊かで懐の深い音質。そして前にも後ろにも音が出るので(調整をシビアにすればするほど)音場が完璧にできあがる。しかも箱形スピーカーにありがちな箱鳴りもない。本当にクリアで繊細で美しい情景が空間にふんわり浮かび上がるのである!
一度、阪神大震災を受け、表面のアルミ箔がぼっこりとへこんでしまった。そのときは泣いた。でも数年鳴らしているうちに自然とへこみが直った。いまでもちゃんと鳴る。本当はもう寿命なのだけど、なかなか捨てられない。このフォルムも意外と飽きないし。あぁ再発売してくれないかなぁ。
