いまボクが愛聴しているスピーカー

2011年6月30日(木) 10:31:19

昨日書いた平面スピーカーの「アポジー」は半隠居状態である。

数年前から音の焦点が甘くなってきた。繊細で豊かな音と音場感はそのままだが、描写力が格段に衰えた気がする。あぁもう寿命かなぁ…。20年以上酷使してきたからなぁ…。でも、捨てちゃうと二度と手に入らない気がするので、とりあえずそのまま置いてある。大きいスピーカーなので場所とるけどね。

アポジーとペアで使ってきたアンプの「クレルSA80」は数年前にダメになった。
ある時期から「ブチッ」と強制終了するようになった。というか、このクレル、異様に発熱するので、夏に聴くと部屋が地獄のように暑くなるという大欠点があった。エコからもほど遠い。たっぷりしたいい音を出してくれてたけどそろそろ潮時かなぁ。きっとスピーカーとアンプ、両方いっぺんに買い換えろ、ということなんだろうなぁ。

ということで、去年の夏、スピーカーとアンプを取っ替えるという大作業に移ったのである。

これは、オーディオマニアをしていたころだと、うきうきワクワク大作戦である。
でも、オーディオマニアをやめてちょうど17年(結婚を機にやめた。というか、結婚してからオーディオ趣味を続けたら金かかりすぎて離婚問題に発展しかねないので、独身時代に散財して思いっきりやった)。あんなにくわしかったオーディオ知識もずいぶん忘れ、今のトレンドもわからない。懐かしのステレオサウンド誌最新号とか眺めても、なんだか知らないメーカーがたくさんある。つか、平面スピーカー、もうほとんど売ってないのね(泣)。

そのうえ、あのころみたいに「マニアックに音を追い込んでいく情熱」もいまはもうない。調べてみたら最近はトールボーイ型のスピーカーがはやっているみたいである。うーん、平面にこだわらず、ラッパスピーカーのトールボーイ型に一度戻ってみるのもいいかもしれない(アポジーの前は、ラッパ型のハーベスとかJBLとかを鳴らしていた)。

で、マニアな友人に聞いたり、友人Fさんのつてで今は亡きスイングジャーナル誌の試聴室に何度か通わせていただいたりして、最終的にたどり着いたのが、ヴィエナ・アコースティック(Vienna Acoustics)というメーカーが作っているBEETHOVEN CONCERT GRAND (VB-3CG)というスピーカーである(輸入代理店はAlphaMega)。

平面スピーカーを諦めるとはいえ、ボクが重視するのは相変わらず「音場感」。

試聴を重ねてわかったのは、この「BEETHOVEN CONCERT GRAND」というスピーカーが秀逸なる「音場感」を持っているということ。そして音が前にガンガン出てこず、スピーカーの横と後ろにきれいに広がるのも気に入った。そして大人っぽいマイルドな音を出す。つまり「まとめるのがうまい」のである。解像度がいくら高くても、音が分散してバラバラに聴かすようなスピーカーは嫌いだし(昔のJBLはそういう印象がしてあまり好きでなかった)、あまりチャカポコ言う「若いスピーカー」も嫌いだった。

でも、このスピーカーは、大人なまとめと音場感を持っている。
特にクラシックやジャズが秀逸。ボーカルでほんの少し口が大きめになる傾向があるが、これはじわじわ追い込んでいけばなんとかなるだろう。

ということで、いまはこれで毎日聴いている。

アンプは、本当は憧れの「マーク・レビンソン」まで行っちゃいたかったが、予算の関係でそれもならず、つなぎ的な気持ちで「マランツSM-11S1」を買ってみた。で、実際にスピーカーと合わせてみたら意外とこれがいい。マランツ独特の高域中域がこのスピーカーに合っている。これはこれでありかも、と、いまでは気に入って使っている。CDプレーヤーも「マランツSA-15S2」にし、クリアな音を楽しんでいる。ちなみにプリアンプは以前から使っている「チェロ アンコール」。

この組み合わせ、深夜に小さな音で聴いても全体の音場感が崩れずとてもいい感じである。大きめな音で長時間聴いても疲れない。ちょっと音がまとまりすぎな部分はあるが、スピーカーのポテンシャルが高いので、アンプを替えればまた全然違う世界が広がるであろう。

オーディオ趣味再燃とまではいかないが、少し以前の情熱が戻りかけている昨今である。

え?
ド高いスピーカー使ってやがるなぁって?
ええと、すいません。でもクルマも持ってないしゴルフもしないし銀座のクラブとかも行かない生活なので許してくださいw

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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