川井郁子 & ルジマトフ 「COLD SLEEP」
2010年10月 9日(土) 20:11:25
バイオリンの川井郁子とバレエ・ダンサーの大御所ファルフ・ルジマトフのコラボレーションである「COLD SLEEP」を観た。@新国立劇場中劇場
岩田守弘くんの振付ということもあるし、ルジマトフが出るし、まぁ基本は川井郁子がステージ隅でバイオリンを弾き、ルジマトフが踊るバレエだろうと高をくくっていたらちょっと違ったw なんと川井郁子がバイオリン弾きながら女性役の演技をする。ストーリーもやけに雄大。パンフから第一幕だけを書いてみると、
大洪水が起こったのか、最終戦争が起こったのか、小惑星が地球に激突したのか…とにかく、地球は一度死滅した。だが“女”は種の保存のために、その直前にコールド・スリープに入り、再び人間がやり直せる時代をひたすら待った。そしてある日、女はコールド・スリープから目覚める。
そこには、自分の子供かもしれない“男”が立っていた。女と男は、たがいに引かれ合い、恋に落ち、結婚し、死別する…、そのくり返し。そして、女は再びコールド・スリープに入った。
この“女”役を川井郁子がバイオリンを弾きながら演じる。旋律が感情やストーリーを表す。そこにルジマトフが岩田くんの振付のダンスで絡んでいく。彼に抱かれたり回転したり横たわったりしながら川井郁子はバイオリンを弾き続ける。なんというか、斬新だ。
打楽器の高田みどり、服部博之、辻祐の演奏も見事。なかなかいいステージだった。
ただ、第一幕はその斬新さに圧倒され引っ張られたが、第二幕はそれに馴れてしまい、ちょっと残念な結果だったかも。ちょっと演出・脚本の鈴木勝秀のイメージが一人走りしすぎて、言い方は悪いが多少自己満足的に。ストーリーもとてもわかりにくく、全体に消化不良。
エピローグにやったバッハのシャコンヌ(これだけホセ・リモンの振付)も蛇足的。全体に惜しいなぁ。
終演後、岩田くん、そして仲間たち数人とご飯に行った。
そこで演劇論というか演出論というか振付論というかになり、いろいろ盛り上がった。いい時間だったな。今回岩田くんはすぐロシアに帰っちゃうのでもう会えないけど、振付の仕事もずいぶん軌道に乗ってきたみたいだし、まだまだダンスも現役だし、これからの岩田くんが楽しみ楽しみ。
