アドテック東京でモデレーターをやります

2010年10月 8日(金) 10:46:43

今朝の読売新聞の月イチ連載コラムでも書いたが、10月28日29日に東京でおこなわれる世界最大規模のカンファレンス・イベントである「アドテック東京(ad:tech tokyo)」のセッションでモデレーターを務めさせていただくことになった。

モデレーターをするのは「新たなるコンテンツ・プラットフォームは我々の未来を変えるか」という題名のセッション。

パネリストは以下の方々だ。

Jeremy Clark(Director of Customer Engagements, Adobe XD)
Andy Meyers(Director, Japan Business Development,NewsGator Technologies Inc.)
田端 信太郎(コンデナスト デジタル、カントリーマネージャー)
吉田 正樹(株式会社ワタナベエンターテインメント会長)

わずか50分間のセッションで、この錚々たる方々にちゃんと発言していただき、それを取り仕切るなんてまっっったく自信がない。しかも、コミュニケーション・デザインやソーシャルメディアならともかく、「新たなるコンテンツ・プラットフォーム」がお題である。世界最先端のセッションに出来るかなぁ…(←アドテックは最先端であることが求められる)

とりあえず以下のようなセッション・サマリーを書いた。


ここ1年のタブレットPC・スマートフォンの普及の速度は凄まじい。その流れを受けて、スティーブ・ジョブズは「ユーザーはインターネットを(ブラウザよりも)アプリからアクセスしたがっている」「これからのネットはブラウザではなくアプリ」という意味のことを発言している。また、アメリカの雑誌「ワイアード」が「The Web is dead.」という特集を組んだのも記憶に新しい。

実際、タブレットPC・スマートフォンには大きな可能性があり、“すべての情報がタダになりたがった”ネットの世界に、ついに課金モデルが導入されるきっかけとなっている。みんなアプリなら抵抗なくお金を払っている。このことは危機に瀕していたトラディショナル・メディア業界(雑誌とかね)を救うかもしれない。また、個人によるコンテンツのパッケージ化の容易さ(電子書籍など)、ソーシャルゲームをはじめとするゲームコンテンツ・プラットフォームとしての有利さ、新規参入におけるハードルの低さなど、発展する要素はいろいろあり、質の高いプレミアム・コンテンツ(パッケージ)が一気に普及する可能性もある。

ただ、疑問もある。
パッケージを楽しむデバイスとして普及しつつあるタブレット型メディアは、パッケージを嫌ってオープンなプラットフォームに走ったウェブユーザーに本当に受け入れられるのか。(いまのところ)スタンドアローンすぎるパッケージであるアプリが本当に「便利」という評価を受けて普及するのか。すでにアプリの高額化が始まっているが、物珍しい時期を越えたときにそれは定着するのか。トラディショナル・メディアは紙メディアと同じような集合知的パッケージをここで作ろうとしているように見えるが、それはこのメディアと本当に親和性が高いのか。などなど。現場にはモヤモヤした空気が漂っている。

このセッションでは、このタブレット型メディアの現状をふまえ、今後の可能性、顕在化している問題点、メディアやディストリビューター側からの視点、コンテンツ制作者側の視点、生活者や広告コミュニケーション側からの視点などを取り混ぜながら、今後の展望を探っていく。

きっと答えは出ない。答えが出る程度の新メディアなら高がしれている。答えが出ない状態を共有し、その本質に肉薄してみたい。


うう−、自分でハードルを上げている気がする(笑)
でもまぁボクは司会だから。わかんない地平に行っちゃったらパネリストの方々に聞けばいいやw ということで、パネリストの方々、予習よろしくお願いします!

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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