なぜ毎日ブログを書くのか、続くのか

2010年8月31日(火) 9:21:43

昨晩、後輩から「さとうさん、これだけ多忙なのに、よく毎日ブログを更新できますね」と言われた。最近よく一緒に働いているだけあってボクの仕事量とかは横で見ている。しかも自分でもブログをやっていて更新の大変さはよく知っている。そういうこともあっての言葉である。

いや、ボク自身が不思議だから。
サイト自体は1995年から毎週のように更新してきている。この「さなメモ」自体は、ブログという言葉が出来る前の2001年の9月に始め、それ以降、ほぼ毎日更新している。数年に1日くらい物理的に書けない日が出る程度。なんでこんなに続けられているんだろう。

小さい頃、ボクは親に「おまえは何をやっても続かない」とお墨付きをもらった(笑)
つまり三日坊主気質である。コツコツ型からは程遠い。ではなぜ続いたか。そのコツは何か。うーん……

まずは「ブログを書かないという選択肢を封じた」のが理由かなぁ。
「今日は忙しいから書けない」「今日は疲れたから特別」「まぁ一日くらいいいか」などを許さない。書いて当たり前。書くのがデフォルト。書くのが初期設定。書かないくらいだったら会社行かない。遊びにも行かない。そのくらいは「決まり」にした。まぁ朝書けなくて夜に書くこともあるが、とにかく「書かないという選択肢はない」。これがテクニカルな意味での「続いた理由」だろう。書かなくてもいい日を一日でも作るときっと続いていない。それは自分の性格上よくわかってる。

じゃあ、なんで「選択肢を封じる」くらい書くことの優先順位を高くしたのか。

約10年前、40歳くらいだったか、仕事で悩んでいて父親の意見を聞きたいと初めて思った。
ただ、引退している今現在の父が会社人生を振り返って言う意見を聞きたいわけではなかった。40歳くらいの、リアルな父の意見が聞きたかった。ボクと同い年の頃、父は何を考えていたんだろうみたいなことが知りたかった。

そのとき、ふと「娘が将来そう思う可能性」に考えが辿り着いた。
あ、ボク自身の「リアルな今」を残しておかなくちゃ、と、急に思った。将来、40歳になった娘が40歳のボクが考えていたことを読む。娘の子供が40歳のときに読む。血が繋がってない誰かが40歳のときに読む……。

他にもいろいろモチベーションはある。このとき書いた嶋津さんのためもある。「サイトこそ自分のお墓だ」という考えもある。「自分のDNAとして人生すべて載せておきたい」みたいな想いもある。ソーシャルメディアにどっぷり浸かることを課している部分もある。「日本最長継続個人サイト」を密かに狙っていることもちょっとだけある(笑)。そして、「情報は出せば入ってくる」「アウトプットはインプットを呼ぶ」みたいな意味で、自分の成長のためにアウトプットしている部分もある。

ただ「リアルな今」を残しておきたい、というモチベーションが一番大きいかも。
「リアルな今」とは旅行に行ったり特別なことがあったりという非日常的な日にあるのではなく、なにげない日常にある。特別なイベントもなく、何も書くことがないような日こそ「リアルな今」だ。そういう日こそ残さなくては、と思うし、そういう日に無理矢理書くと「生の自分」が出ることもだんだんわかってきた。そういうのこそが目的だったりする。書くのがつらい日こそ、書くことを重視している。

と、本当はまったく書く暇ないスケジュールなのに、こうして書いてしまった。仕事仲間に怒られる(笑)。ということで企画書作成に戻ることにする。

つか、上記を読み返してふと思ったが、「読んでくださる他人様のため」という考えがまったくないな(笑)。すいませんすいませんすいません。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター
(株)ツナグ代表。(株)4th代表。独立行政法人「国際交流基金」理事。復興庁政策参与。公益社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。東京大学大学院非常勤講師。上智大学非常勤講師。
朝日広告賞審査員。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。
現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。
本名での著書に「明日の広告」「明日のコミュニケーション」(ともにアスキー新書)。「明日のプランニング」(講談社現代新書)
“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(光文社文庫)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。
花火師免許所持。
東京出身。東京在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園夙川芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao[a]satonao.com まで(←スパムメール防止のため、@を[a]にしてあります)。

アーカイブ

同カテゴリーの他記事