「エトワール・ガラ2010」、今日はAプロ

2010年8月 1日(日) 19:00:29

etoilesgala2.gif金曜日(さなメモに書いたのは昨日)にBプログラムを観てきた「エトワール・ガラ2010」。日曜の今日はAブログラムを観てきた。昼の2時から。@Bunkamura オーチャードホール

世界初演の「三銃士」がAプロの目玉。
ラコットが振り付け、ミッシェル・ルグランが音楽を担当(アリモノだけど)、そして出演がこの名だたるスターたち、というのだから贅沢だ。全員主役を張れる人ばかり。それが入り乱れて踊っていく。あぁ眼福だったことよ。

ただ、個人的にはBプロの方が好きだったかも。
Aプロの前半の「天井桟敷の人々」の瑞々しさ(オファルトが好演!)、「フェリーツェへの手紙」におけるイリ・ブベニチェクの圧倒的存在感、「人魚姫」の切ない美しさ(アッツォーニがいい!)、「アルルの女」でのペッシュの狂気など、見せ場はたくさんあり、あっと言う間に時間は経ったのだが、Bプロの濃さに比べると多少薄味な感は否めない。

そして「三銃士」も、ストーリーを描くのに忙しく、全体に中途半端っぽい出来になってしまっていた。音楽も途中でばっさり切る感じになっていて締まりが悪い。前半に出なかったエイマンとジロが満を持して出てきたが、もうひとつ盛り上がりに欠ける振付でちょっと残念だった(オブラスツォーワがよかった)。

とはいえ、ダンサーたちのセルフプロデュース公演ということもあるのか、なんだか楽しそうではあったけどね。特に三銃士+ダルタニアンのダンスの楽しそうだったこと。あんなにニコヤカなイリを観るのも初めてだ。

振付的にはプティの「アルルの女」とノイマイヤーの「人魚姫」が良かったなぁ。一番気に入ったのはドロテとオファルトの「天井桟敷の人々」。無音から始まるメリハリある舞台で実に印象的だった。

それにしてもリアブコは「シルヴィア」「人魚姫」「三銃士」とフル回転。どれもこれもとても良かった。今回でお馴染みになった。ハンブルグ・バレエ団が来たらぜひ見に行きたい。

例によって備忘録的にキャストを書いておこう。

  • 「シルヴィア」第1幕より
  • 振付:J.ノイマイヤー 音楽:L.ドリーブ
    出演:シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ

  • 「カルメン」よりパ・ド・ドゥ

  • 振付:R.プティ 音楽:G.ビゼー
    出演:エレオノラ・アバニャート、マチュー・ガニオ

  • 「天井桟敷の人々」よりスカルラッティ・パ・ド・ドゥ

  • 振付:J.マルティネス 音楽:D.スカルラッティ
    出演:ドロテ・ジルベール、ジョシュア・オファルト

  • 「フェリーツェへの手紙」(世界初演)

  • 振付:J.ブベニチェク 音楽:H.I.F.フォン・ビーバー
    演奏:寺神戸亮(バロック・ヴァイオリン)
    出演:イリ・ブベニチェク

  • 「人魚姫」第1幕より

  • 振付:J.ノイマイヤー 音楽:L.アウアーバッハ
    出演:シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ

  • 「アルルの女」よりパ・ド・ドゥ

  • 振付:R.プティ 音楽:G.ビゼー
    出演:エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ

  • 「三銃士」全1幕(世界初演)

  • 振付・衣装・舞台装置:P.ラコット 音楽:M.ルグラン
    出演
    ミレディ:マリ=アニエス・ジロ
    リシュリュー:バンジャマン・ペッシュ
    コンスタンス:エフゲーニヤ・オブラスツォーワ
    ダルタニアン:マチアス・エイマン
    アンヌ王妃:ドロテ・ジルベール
    ルイ13世(国王):マチュー・ガニオ
    三銃士:イリ・ブベニチェク、アレクサンドル・リアブコ、ジョシュア・オファルト

今日が最終日。もう帰っちゃうんだなぁ。
ぜひ4回目も実現させてほしいと思う。本当にいい舞台だったし。一応、第一回から皆勤賞だが、あのころの中途半端にクラシカルな感じが消えて、ダンサーたちがみんなとっても楽しそうに踊っていよかった。とても楽しい二日間だった。主催者の方々、どうもありがとう!

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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