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花火師はやめられない

2010年7月18日(日) 18:22:34

昨日は久々の花火師!(写真はボクの花火師姿。「のれそれ花火企画」の特注法被(はっぴ)を着てます)

数日前に書いたように、花火師免許(煙火打揚従事者手帳)を持っているので、年に数回、花火大会に出動する。ここ数年、タイミングが合わず行けなかったのだが、今年は行けた。品川区の戸越小学校サマーフェスタで揚げてきた。

ボクが所属している「のれそれ花火企画」は、小学校の先生をリーダーに、女性7割 男性3割くらいな構成の、全部で十数人の小団体。主婦花火師がコアメンバーという珍しい団体だが、アトホームでとても楽しい会である。花火師になったキッカケや、この団体に入った経緯などは拙著「人生ピロピロ」の中に一章さいて書いたが、そのうちサイトにも転載しようと思う。ちょいお待ちを。

で、戸越小学校。
校庭でいろんな催しが行われたのだが、その〆としての花火大会のオファーがあり、出動した。まぁボランティアである。

19時半から打ち揚げだったが、花火師たちは17時すぎには集合して、筒(打ち揚げ筒)を校庭に固定したり、ナイアガラの用意をしたり、観客席を区切ったり、いろいろすることがある(その前に消防署などに許可取ったり、玉を買いに行ったりももちろんある)。ボクは用事があって1時間ほど遅れたが、まぁ実際にはベテラン花火師であるリーダー(岡先生)がだいたい全部やってくれてしまう。残りのメンバーは彼の指示でお手伝い、という感じ。

昨日は男3人女4人の総勢7名体制。
3号玉を9つ揚げて、大盆花(連続花火)をひとつ揚げて、あとはナイアガラ、という小さな大会なので、人数はこれで十分である。

ちなみに3号玉は玉の直径が3寸(約9センチ)。打ち揚げると120メートル上空で直径60メートルの大きさで開く(参照)。間近で見ると大迫力。隅田川花火大会でも最大で5号玉。3号玉も多く使われる。そういう意味ではわりと本格的だ。

観客は200名以上いたかな。戸越小学校に入って来れなかった人たちも含めると250名超の人が見てくれた模様(なんか一応PTAのフェスタなので関係者以外立入禁止という前提があったみたいだけど、「地元です」とか「花火師の関係者です」とか言えば入れた模様。実際、鎌倉から来られた読者の方と中でお会いした。とはいえ入り口で止められて入れなかった方々も多くいた模様。すいませんでした。でも近くの戸越公園や塀の上から見れたみたいで良かったです)

ボクは数年ぶりの点火だったので、わりとビビった。
毎年の免許更新講習で「腕がなくなった」「頭が吹っ飛んだ」とか怖い話を聞かされるので、慎重に慎重に。 でも、点火した瞬間のあの快感はやっぱり何ものにも替えがたいなぁ…。

防護物を間に挟むとはいえ、筒の真横数十センチでの点火である。速火線(1秒で10メートル進む導火線)に火を入れた瞬間に「シュドバゴゴーーーン!」と筒で大爆発が起こる。耳をつんざく大音響(数十センチの場所だからね)。で、一瞬世界に静寂が訪れる。「死んだか? 死んだのか?」と思うくらいな爆発と静寂の落差。あれ?と思った頃に、遙か上空でババーーーーン!と花火が開くのである。それを文字通り「真下」で見る快感。これは何ものにも替えがたく…。その間ほんの数秒なのだが、揚げてる本人にすると数分にも感じられるような体験。

動画も載せておきます。
仲間が揚げてるのを撮ったもの。花火師以外立入禁止の区域から撮影。臨場感が感じられると思う。iPhoneで撮ったのでえらく縦長だけど、できれば拡大ボタン(YouTubeの動画右下)で大きくしてどうぞ。

そしてその快感にプラスして、小学生達の大歓声!
これがまた鳥肌もの。まずは岡先生のMCのもと、みんなでカウントダウン。これがカワイイ。で、打ち揚がるとこれまたワーーとかピーーとかギャーーとかすごい騒ぎに。まさか校庭でこんな本格的な花火が見られるとは思ってなかったんだろうなぁ…。

一番歓声が多かったのは、ラストにやったナイアガラ。
終わり頃になるとみんなナイアガラが流れているその真下に行きたがって、周りで引き留めるのが大変だった。これも動画を。ラスト前で小学生達が突進してきたので撮影中止して制止にまわった。だから、本当はラストで大音響で爆発するのだが、それは撮れてない。

あー楽しかった!
「のれそれ花火企画」は、この夏もう一回、8月28日夜に稲城市の若葉台公園で打ち揚げる予定(ボクも参加できるよう調整中)。まぁまた直前にお知らせします。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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