間メディア社会研究会にてパネリストをやった
2010年6月28日(月) 8:02:35
昨日はふたつイベントがあった。
ひとつは情報通信学会の「間メディア社会研究会」でのパネリスト。@早稲田大学国際会議場会議室
あ、さなメモでも過去にパネラーと書いたことがあったけど、パネラーって和製英語なんだって。検索して初めて知ったよ。パネリストが正しいらしい。
それはともかく、学会でのパネリストなんてまったく初めて。これはある縁があってのオファーだった。
もともとは今年3月、NHKの「激震 マスメディア~テレビ・新聞の未来~」という放送を見て(放映時のボクの記事はこちら)、コメンテーターとして出演していた遠藤薫先生がとても本質的で正しい発言をしていて共感してたんだけど、番組内でもネット上でもほとんどその発言がスルーされてたんですね。なのでツイッターで
既得権益系の人々の言葉に気が遠くなりかけたけど、遠藤先生、いいこと言った。とか、応援していたわけ。
で、有名ブログ「ガ島通信」の藤代裕之さんも同時に同じように感じていて、「遠藤先生のいい発言が全然重要視されてないなぁ……お、さとなおだけが反応してる」とか、ツイッターを読んで思っていたらしい。
その数週間後だったか偶然その藤代さんと飲む機会があったとき、すぐにその話になり、遠藤先生をよく知っている藤代さんが「一度、遠藤先生と飲みましょう」と言ってくれ、翌日から遠藤先生も含めて3人でのメールのやりとりになったのだが、遠藤先生が「そういえばちょうど6月に間メディア研究会があるから、さとなおさん、そこでプレゼンしてくれませんか?」という話になったという流れ。
まぁおふたりともボクの「明日の広告」を読んでくれていたこともあるとは思うのだけど、まだ遠藤先生とも会ってないし、間メディアの定義も正確に説明できないし、現場のコミュニケーション作業を研究者相手に話すほど体系だったプレゼンができるかどうかわからないし、いやこれ困ったな、という感じだったのだけど、遠藤先生の頼み方が上手(笑)。これを「遠藤マジック」と呼ぶらしいことを昨日知ったw
…という経緯でパネリストをやったです。
藤代裕之さんが司会で、遠藤薫先生と木村忠正先生とボクがパネリスト。1時間30分の研究会で、最初に20〜30分ほどボクがプレゼンテーションし、その後、パネル・ディスカッションが行われるはずだったのだけど、ボクのスピーチへの言及や質問が多く、ほとんど質疑応答で終わってしまった。質問がいっぱい出るほど有意義なプレゼンだったのか、思わず質問せざるを得ないほどツッコミドコロ満載のプレゼンだったのか、微妙なところ(笑)
間(かん)メディア、という言葉は聞き慣れない方が多いと思う。
説明としては遠藤先生のこのインタビューが一番わかりやすいかな。広告現場でのコミュニケーション・デザインにおいては日常的に行われている感覚にわりと近い。複合的な文脈を駆使して各メディアが有機的に影響しあうように組み立てられたコミュニケーションが引き起こす状態を「間メディア性」と呼ぶのであれば、それはボクにとっても最も関心ある分野であるし、毎日仕事として取り組んでいる領域。
プレゼンは、とりあえず「この10年で何が起こったのか」ということを広告的観点からまとめ(10分)、10年前のお作法ではもう通用しないことを説き起こし(10分)、5年後10年後にコミュニケーションのカタチはどうなっていると予想されるのかを話した(10分)。それぞれに1時間、全部で3時間かかる内容を30分でw まぁでも短くまとめる過程でいろいろボクも勉強になった。やっぱりアウトプットすることは一番の勉強だな(写真はプレゼンの様子。藤代さんの当日のブログより無断拝借)
現場視点で説くボクと、分析視点で聞く研究者の方々(高名な学者の方も何人かいらしたらしい)では、定義や体系が違うせいか、質疑応答では微妙なすれ違いもあったが、研究者の方々はともかく、ボクとしてはまた違う視点での見方を習った気分。「あぁ、そっちの見方はあるなぁ」「研究者ならではの視点だなぁ」「でも研究者と現場との乖離はこういうところで生まれるんだろうなぁ」「現場をリアルタイムで知っている強みはやはりあるなぁ」とか。
でも、まぁ、疲れた(笑)
プレゼンさえ終わればあとはパネル・ディスカッションだ、と気楽に構えていたら、集中砲火を浴びて打ち返すのに必死だった感じ。もしかしたら研究者の方々がそれだけコミュニケーションの現場の声を聞いていないということかもしれない。そういえばそうだよなぁ。ボクはそれなりにこの分野では前線を走っているつもりだが、研究者からヒアリングを受けたことなど一度もない。みんな外から見てるだけなのかな。
てな感じで、終了したのが昼の12時。
13時からもうひとつのイベント、「高校卒業30周年記念同窓会」に参加したわけだが、もう書く気力がないので、それについてはまた後日。
