神奈川県立近代美術館「話の話」展に行ってきた
2010年4月11日(日) 8:08:54
先週もかなり忙しかったので(さなメモには書いてはいないが「大阪日帰り講演2つ弾丸ツアー」とかもあった)、昨日の土曜日はゆっくり長時間ダラダラ寝ようと思っていたのだが、こんな魅力的な展覧会のオープニング・レセプションのご案内をいただいたら行かざるを得ない。
ということで、うららかな陽射しにも誘われて、えっちらおっちら葉山まで、「話の話 ロシア・アニメーションの巨匠─ノルシュテイン&ヤールブソワ」展を見に行ってきた。@神奈川県立近代美術館〈葉山館〉。
ユーリ・ノルシュテインのアニメ作品はご存じの方も多いと思う。
彼の「話の話」(Tale of Tales)というアニメーション映画は、ボクのお気に入り中のお気に入りで、どのくらい好きかは「座右のシネマ」の中でも書いているのでそこに書いている感想をお読みいただきたいと思う。もう100回くらいは観ていると思う。完全に暗記している。「歴史上、世界最高のアニメーション」に選ばれたこともあるこの作品、創られた1979年から30年以上経つが、その感動はまったく色褪せない。アニメ技法としても素晴らしいが、見るたびにいろんな解釈を思いつかせる奥深さがまた素晴らしい。
この展覧会は、そのノルシュテインと、奥さんであり制作上のパートナーであるフランチェスカ・ヤールブソワ(美術監督)の創作の全貌を見せるもので、絵コンテやエスキース(スケッチ)、マケット(模型、ひな形)などが数多く展示されている(映像も上映している)。もうノルシュテイン好きには溜まらない空間。時間を忘れて見入ってしまった。特に「古い家の戸口に立つオオカミの子」のエスキースなんかは、見ているだけで涙が出た。この作品に対する想いや、自分の若い頃のこと(これを何度も繰り返し見ていたあの孤独な夜の頃のこと)などが妙に思い出されて。
他にも「霧の中のハリネズミ」「アオサギとツル」「外套」「冬の日」「キツネとウサギ」など、彼らの代表作のエスキースや創作ノート、下書きなどが展示されている。作品をまるで知らないと面白くないだろうが、少しでも知っている方は是非。
ちなみにYouTubeにもアップされている。「話の話」(1、2、3、4)、「霧の中のハリネズミ」。まぁこの2つをまずは見てください。多少難解に思うかもだけど、あまり難しいこと考えずに感覚で見てください(初めてなら「霧の…」の方がわかりやすいかもしれない)。「話の話」も何十回と見ていれば、ストーリーや断片の意味などいろいろわかるようになるけど、まぁ、まずは感覚で。
関東圏では葉山で6月27日までの開催。
今後、高知(7/18〜9/26)、福岡(10/16〜11/28)、栃木(12/11〜1/23)と巡回するようだ。各地域のお近くの方、お見逃しなく。
しかし、葉山って意外と遠いね。電車とバスを乗り継いで1時間半近くかけて出かけた。
せっかくこの辺まで来たのだから、と、見終わってから近くをひとりで散策。美術館前の葉山の海岸が特に良かった。昨日はうららかで暖かく、何十分もボォーーーッとしていた。この辺、住みたいかも…。
