第二回ミーティング @首相官邸

2010年1月20日(水) 9:28:05

昨日は札幌から羽田に着いて、まっすぐ会社に行って会議のハシゴをしたあと、首相官邸へ。
去年の12月24日に第一回目をやった「国民と政治の距離を近づけるための民間ワーキンググループ」の第二回ミーティングがあったのであった。

多忙の中、通常国会二日目を終えた鳩山首相も出席した。
官邸の大きな会議室の大きなテーブル。その片側に、鳩山首相、平野官房長官、松井官房副長官のお三方、そして秘書官や広報官、総務官などがずらりと並び、我々民間メンバー7人(ひとり欠席)が対面して座った。お三方の性格もあり、雰囲気は終始穏やかかつ和やかなフリートークだったのだけど、やっぱりこの景色(目の前にこの三人がいるという景色)に馴れるまでは緊張したな。つか、当たり前か。官邸の会議室で首相と官房長官と官房副長官が並んで座ってこちらの話に耳を傾けている情景にまったく緊張しない人もどうかしている。

ミーティングのテーマとしては、我々民間ワーキングループの提言で始まったツイッターやブログなどの「国民と直接つながるチャネル」に寄せられた様々な意見を検討・検証し、今後どういうことをしていくべきかなどを民間目線でサジェスチョンするというもの。
まだ問題点もいろいろあるが、まずはチャネルが開いたという事実自体が大きな一歩目であり、一歩目としては成功なのではないかと思っている。国民と首相がまがりなりにも直接つながる、というのはいろんなリスクがある社会実験だ。そのリスクを取った首相には素直に拍手を送りたいと思う。

世の中は急には変わらない。変われない。ましてや何十年にも渡る前政権の古い因習やしがらみが染みこんでいる政治プロセスなど、半年やそこらでそう簡単に変えられるわけもない。
その中で、コミュニケーションの進化に長く目を背けていた政府が、政権が変わったことも手伝って、コミュニケーション分野でこのように変わろうとし始めてるだけで100倍マシだとボクは思う(←根っからのマシ論者)。ここ何年も変わる気配すらなかったではないか。変わり始めないよりマシ。急いては事をし損じる。一歩ずつ。確実に。

また、首相のツイッターには(もちろん罵詈雑言も一定数あるが)予想を大きく上回る割合で真面目な意見(賛否両論)が届いている。鳩山さんも時間が許す限りそれに目を通している(目を通してないとわからないはずの話をするのでそれがわかる)。リアルな生の声が賛否含めて首相本人に次々届くなんて、なんか面白い時代になってきたなぁ(しかもその意見はツイッター上で衆目にオープンにされている)。

もちろんツイッターをやっているのは20代〜40代中心なので偏ってはいるのだが、社会の中心にいる年代のリアルな声の一部が直接届き始めていること自体は素晴らしいことだと思う(届かないよりマシという意味でも)。また、いろいろな意見を聞くことに「衆愚」の恐れを持つ人もいるが、いろいろな意見に耳を傾けた上で最終的な判断・選択を下すのが我々の代表者である議員の務め。意見がたくさん届くに越したことはない。いままではそのチャネルがなかったのだ。陳情なんて手段くらいしか(陳情も副大臣止まりがほとんど)。

内閣官房側はみんな超多忙な方々ばかりなので1時間しか時間は取れなかったが、民間側も含めてみな物怖じせず発言するタイプの人が多く、とても充実した話し合いになった。第三回目も楽しみである。

ちなみに、ボクの格好はいつもの如くジーンズでした(さすがにジャケットは着たけど)。
最初の頃は「官邸にジーンズで入っていいものか」「首相の前ではさすがにネクタイでは?」とかちょっとドキドキしていたが、何度か提言のために官邸に訪れたりしているうちに馴れた。というか、ビジネスで行っているわけではなく、あくまでも一民間人がサジェスチョンしに行っているだけなので、いつもの格好で良い。これも民間の空気を伝えるということである(ちょっと詭弁)。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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