つらつら:「THE ANSWER」〜「かわせみ」

2009年10月25日(日) 11:43:08

ここ2週間くらい、寝るときのお供は「THE ANSWER」(鈴木剛介著)。
この本、哲学エンターテイメント小説なんだけど、個人的には青く濃く考えていた高校時代の自分の六畳間が思い出される。なんというか「何か哲学的なことを考え出すと『意味の全部』がやってきちゃって収拾がつかなくなる」という若いころを少しでも経験したことがある人にはとても面白い本。ハテナもあるけど納得もある。よく整理もされている。でも一行一行が濃いので読むのに時間がかかるんだよなぁ。わりと速読の方なのだが、この本に関しては味読に切り替えた。ゆえに睡眠の友。数行読んでは考えて、そのまま夢の世界へ。だからまだ半分ちょっとしか読めていない。

朝は(そういう睡眠導入もあってか)最近は朝4時半ころに自然に目が覚めてしまう。目覚まし時計を最後に使ったのは何年前だ?
とはいえ、目が覚めてしまうけど眠いことは眠いので、YouTubeでお笑いビデオを観て脳を目覚めさせることも多い。ツイッターで小宮山雄飛さん(ホフディラン)が紹介していたこのビデオが最近では(一番笑えるから)一番目覚めがよい。シムラー。スリラーと志村けんをコラボ(?)させたやつ。あ、小宮山さんとは来週なぜかサシで飲むことになった。ツイッターで知り合った人と会うのは初めて。こういう展開も面白いな。

ツイッター(ボクのIDはここ)といえば、5日前の昼にこんな速報を流した。
「台風で壊れてしまった新潟の『Water Front 在水一方』の再建が決まったそうですね。サポーターも募集しているそうです。http://bit.ly/2Borxj」。

「水と土の芸術祭」の事務局の方から速報メールをいただき(ここで書いた記事に反応してメールをいただいていた)、「あ、サポーターも募集してるし早くみんなに伝えなきゃ」と思ったんだけど、すぐにツイッターに書いて安心しちゃって、さなメモに書くの忘れてた。そういうの最近よくやる。で、何通かそれに関するメールをいただき、まだ書いてなかったことに気づいた次第。すいません。
ちなみに、あれを作ったアーチストの王さんが22日に来日して、31日まで再建作業するみたい。再建作業、見てみたいなぁ。市民に相当愛されていた建造物なので、見学者も多いだろう。

「Water Front」は再建されて良かったけど、再建されずにおととい終了しちゃった「テクノラティ」はちょっと寂しかった。日本初のブログ専用検索エンジンとして鳴り物入りで登場したのはいつだっただろう。更新の反映が遅いうえにサーバーが常に重くて使い勝手が悪かったけど、なんとなく親しみを持ってわりと使ってた。

ネットを愛してるせいか、もしくは裏側が多少とも想像つくせいか、なんか関係者の気持ちが想像できちゃって堪らない。
ああいう ITサービスの裏側でどんな汗が流され、どんな徹夜の夜が積み重なり、どんな緊張のメンテ作業が行われているか…。いくつものデートの夜が消え、土日は寝たっきりであっという間に過ぎ去り、たまの楽しい夜もよりによってサーバーが落ちて呼び出し食らったり。スタッフたちがそういう日々を費やしたであろうプロジェクトが終了して「無」になっちゃうのって、まぁIT業界に限らずどんなプロジェクトでもそうなのだけど、やっぱり寂しい。

「テクノラティ」はそんなに大きく普及したサービスではなかったが、なんとなく「日記猿人」が終わったときや「Shockwave」が終わったときに近い感慨がある。ある時期に一世を風靡してもすぐに古くなってしまうのがネットの世界。ツイッターが大普及し始めている陰で、こうやって終わっていくサービスもある。スタッフにお疲れさまと伝えたい。

あ、そうそう、サービス終了といえば、バージョンアップ終了(事実上の販売終了)して大ショックを受けていた Mac用のワープロ「Egword」だけど、あそこを辞めた開発者が「独立して『Egword』を越えるMac用ワープロを出す!」とブログに書いていて大期待&待ちわびていたのである。
その人はその後「物書堂」という会社を作って、iPhone 用にいろんなアプリを開発している(いくつか持ってる →製品一覧)。インターフェースがとても美しいアプリを作る真面目な会社だ。で、その会社が(アプリが売れて体力がついたのか)満を持してワープロ開発に乗り出したようなのだ。

まずは Mac用日本語入力プログラム「かわせみ」(10月下旬発売というから、きっとあと数日だ)。
「egbridge Universal 2」を受け継いで作られたもの。たぶんこの後「Egword」を受け継ぐワープロ・ソフトを出してくれるはずである。もうそれが出るまで本の執筆をやめようか、と思うくらい楽しみだ。

と、つらつら。
この後もずぅっとつらつら続くのだが、いい加減長いのでカット。原稿書かなきゃ。怒られる…。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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