おそらくは 今も宇宙を走りゆく

2009年8月16日(日) 13:29:06

昨日は終戦記念日ということもあって、個人的にはしめやかに過ごした。
45歳を過ぎたころからかなぁ、いろんな人のいろんな想いにいままで以上に敏感になってきて、ふと立ち止まることが増えた。若いときにはわかっていたつもりだったことが、実はたいしてわかっていなかったということにだんだん気づいてくる。そしてちょっと想像しただけで泣いちゃうようになった。台風や地震で被害にあった方々の表情とか見てるだけで泣く(笑)。戦争の話なんて涙なしには読めない。端から見たら単なる暑苦しいオッサンだ。ま、外では不感症のフリしてるから大丈夫だけど。

昨日もそんなオッサン状態。玉音放送を聞いて泣き崩れた人々の悔しさ哀しさ空しさが身に染みる。身近で大切な人が戦死しちゃった悔しさ哀しさ。そうやって死んでいったのに戦争に大敗してしまった空しさ。まぁ勝っても空しいのだけど。とにかく想像力が勝手に暴走してとっても辛い事態に。

戦争といえば、以前ご紹介した「カルビーのポテトチップス原爆忌」という句も衝撃だったが、メールで教えていただいた岩井謙一氏の短歌もすごい。

おそらくは 今も宇宙を走りゆく 二つの光 水ヲクダサイ

広島と長崎のピカドンの光。今も宇宙を走っているなんて想像もしなかったよ。何億光年きっと走り続けるんだな。人々の苦しい叫びに追われながら。そしてその二つの光自体の果てしない孤独まで浮かび上がってくる。水ヲクダサイは光自体の叫びでもある。

そうそう、映画「サマーウォーズ」をボクのオススメを信じて観に行ってくださった方から感想をいろいろいただいてます。ありがとう。すげー面白かったでしょ?
ちょっとイマっぽいつながり方だなと思ったのは、ある民主党の議員さんがボクのメモを読んだその日に深夜ロードショウで観に行って感動し、「鳩山さんに絶対見せる」とメールをくれたこと。20世紀には存在し得なかったつながり方だし、どこか「サマーウォーズ」的。

ふと思ったけど、何度聞いてもよくわからない鳩山さんの「友愛」というコンセプト、「サマーウォーズ」は(結果的に)かなりわかりやすいカタチで見せてくれているのではないかな。「友愛」ってきっとある種のチカラのことなんだ。思いやりとかわかりあいとか結びつきだけでは終わらない、その向こう側にある何らかのアクション。そう考えてくると少しわかった気にもなるけど、単なる思い過ごしかもしれない。選挙までもう少し慎重にいろいろ考えよう。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

アーカイブ

同カテゴリーの他記事