映画「サマーウォーズ」

2009年8月12日(水) 8:12:58

c20090318_smmerwars_01_cs1w1_300x.jpg映画「サマーウォーズ」をようやく観てきた。
ネット上であまりに評判がいいので、行かなくちゃ行かなくちゃと焦っていたのだけど、満席で断られたりを繰り返しなかなか行けなかった。公開から二週間。ようやく!である。そしてムリしてでも行って良かった。

結論から言う。「すぐ観に行け!」である。DVD化を待つことすら許さん。いますぐ行くべし!

理由はふたつある。
まず「大画面で観て欲しい」こと。これは観ればわかる。DVDで観なくて良かったなぁと必ず思う。
あと「夏の間に観て欲しい」こと。日本の夏の良さをこれほど感じさせてくれる映画も少ない。日本の夏の描かせたらジブリも異様にうまいんだけど(トトロのすごさ!)、いやいやそれを超えたかも。この映画の作画担当に御礼が言いたい。日本の正しい夏をフィルムに残しておいてくれてありがとう。朝顔でスイカで積乱雲で高校野球な、そして帰省した大家族の食卓な、正しい日本の夏。本当にありがとう。

いやほんと、世界に誇れるアニメ映画だ。すぐ輸出すべし。

なによりも「アナログとデジタルを対比させながら、どちらも大肯定しているところ」が素晴らしい。
ストーリー的にデジタル批判に持って行くのは簡単なのに全くそちらを匂わせず、しかも「最後は人間力」みたいなところへ怒濤の収束をしていくあたりの異様な筆力。すごいなぁ。アナログとデジタルに境目がない。どちらも自然に受け入れて取り込んで混ぜあわせる、きわめて日本的なごちゃまぜ収束方法。ハリウッドだったら二元論的な教訓に持って行くところだ。うーん、そういう意味では、輸出してもアメリカ人にはこの多元論的な描き方は理解できないかもしれないなぁ。

それと、ネットのフラット感(肩書きも年齢も関係ない感じ)と大家族のピラミッド感(年功序列&本家分家的な階層感)を同居させて、これまた「どちらも大肯定しているところ」がホント凄まじい。
大家族の縦並び関係にネットの横並び関係がきわめて自然に合わさっている。そういう意味で「未来の空気感」がここにあった。リアルとバーチャルの境目のない感じもきわめて未来的。あぁ数年後には必ずこういう空気になるんだろうなぁ、と腑に落ちた感じ。

というような理屈はどうでもいいや。つか、泣けるし。大泣きできるし。公開が終わる前に是非どうぞ。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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