モスクワから。ニューヨークから。

2009年8月 5日(水) 7:51:16

昨日の昼過ぎ、ケータイに電話があり「さとうさーん、着きましたー!」の叫び声。
岩田守弘さん(ジャパン・アーツによる略歴)だ。このメモではお馴染みのボリショイ・バレエの第一ソリスト。昨日モスクワから来日した。今月いっぱいくらい日本にいる。いやーうれしいなぁ。待ちかねたよ。

ということで、いつ会ってどう遊ぶか、さっそく相談。
人気者ゆえ予定はかなり埋まってしまっているようだが(それもうれしい。数年前は予定がなかった:笑)、なんとか数日彼の予定を確保できた。私設マネージャーとして各メディア人に紹介キャラバンしたあの頃が懐かしいな。NHK「プロフェショナル」に出てからはもう大丈夫。多くの人がこの「稀なる人」を知ってくれた。

夜はニューヨークから来た知り合いとご飯。
あれは「it」というショートフィルムを撮ったときだから2004年か。NYで編集地獄に陥っていたときにメールをくれ、見知らぬ同士、一緒にご飯を食べた人。で、「日本に行くんだけど、久しぶりにご飯食べませんか?」とメールをくれ、お互い「いやぁ久しぶり!」と旧交を温めたわけ。

翌日(つまり今日)ニューヨークに帰ってしまうというから日本最後の夜。NYでは食べられないものが食べたい、と言うので、さんざん考えた挙げ句(だってNYって何でもあるからね)、あちらにない食べ物を思いついた。クジラだ!(笑) こりゃ絶対食べられないでしょ。

四の橋の「うずら」でハリハリ鍋。
クジラ肉の味はもちろん、鍋のダシの旨さ、一品でとった百合根の味つけの良さなど、堪能していただいた模様。
いろんな話をしたな。最近のNY事情(不況の話が多かった)、レストランの盛衰話、オバマなアメリカの話、日本で最初に食べたもの、東京がいかに特殊で美味しい街か、などなど。

で、またそのうちね〜、と、改札でサッと左右に分かれる。すれ違うはずのない人生が2時間だけすれ違って、またサッと分かれる。この短い一生の中で次に「すれ違う」のはいつだろう。もう「すれ違う」こともないのかもしれない。人生ってそういうものだ。

こういうすれ違い、ボクはとても好きだ。
旅行に行ったときに現地の人と会いたがるのもそういう部分かなぁ。もしかしたら自分の人生だったかもしれない他人の人生とちょっとだけすれ違ってみる。この感じ。

あと、自分が属している国や組織 "以外" の人の話を聞くのもとっても好き。
裏返せば、属している国や組織の話を聞くのはそんなに好きではない。共有している価値観の中での愚痴と生ぬるいわかりあいにとどまりがちだから。そんなことしててもどこへも行けない。

新入社員の時の大ボスの言葉「社外の人間と飲め。社内の人間とばかり飲んでるヤツはバカと思え」なんて言葉を愚直に守っているせいか、ボクは社内でもトップクラスに「社外と飲んでいる」人だと思う。いつの間にか本当に社内の人間と飲まなくなってしまった。客観的に見てもボクが勤めてる会社は魅力的な人が多い会社だと思う。でも、社内の魅力的な人より、社外の普通の人と飲んでいる方が、ボクの場合「バランスがとれる」。広い世界といろんな価値観を知れ、自分をアジャストしていける。

ちゅうことで、岩田さんの来日とかNY在住の人の来日なんか、超稀少な「すれ違い」であり、違う国&組織&価値観との出会いでもあり、バランスをとれる貴重か機会でもあり、もうなんつうかボクにとって「大好物」なわけですね。

特に岩田さんは数少ない親友のひとりだから、いろんな意味で大大好物。彼が日本に来てくれて本当にうれしい。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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