夜、「山本彩香」にて

2009年5月 2日(土) 10:28:45

那覇ロケも無事に終了。
天気にも恵まれ、スタッフにも恵まれ、段取りよいいいロケになった。上がりが楽しみ。

夜はスタッフ数人と「琉球料理乃山本彩香」へ。
「豆腐ようを美味しいと思ったことがない」という方がいたので、ではではと自信たっぷり食べていただいた。おそるおそる一口目を食べるのを見ながら、その後の喜色満面が予想できるだけにニヤニヤしてしまうワタクシ。そして予想通りの反応にこれまたニヤニヤ。だって美味しいもんね。ここまで手をかけて手作りしている店を他に知らない。

ボクが来店すると「実験台」ということで実験的に作っている料理を食べさせてくれる。昨日の白眉は「間引きマンゴーの酢漬け」。間引いた小さな小さなマンゴー(クルミくらいの大きさ)を3日かけてアクを抜き、酢漬けしたもの。マンゴーの実を大きくするために間引いたものすら無駄にせず美味しくしてしまう彩香流。しかし説明されなければ絶対マンゴーとはわからない。カタチは空豆、味は漬けた青梅が近いかな。食感はキュウリのピクルスが近いかも。うまし。

いつもにまして美味しい夜。
ゆっくり堪能した後、ひとり残り、彩香さんといろいろ話し込んで(沖縄の未来とか、自然破壊の問題とか)深夜まで。沖縄の自然と伝統と食を愛する気持ちが高じて、逆に無力感に苛まれている彼女。いえいえアナタがいなければ消滅していった伝統料理はたくさんあるし、琉球舞踊でも琉球料理でも、その伝統をしっかり世に伝えていっている国宝級のヒトなんだから、そんなに自分を責めないで、と言いつつ、いつしか一緒に無力感の世界へ。どうすれば壊れかけた沖縄が元に戻るのだろう。ボクに出来ることは何だろう。

夜道をホテルに向かって歩きながら、こういう想いを深く共有してくれる作家の駒沢敏器さんに深夜電話。でもそんな話に辿り着く前に「彩香さんのとこで食べてきたの! 良かったですねー」とひたすら明るく羨ましがれ、なんというか、無力感に苛まれているヒマがあったら、おいしいこと、楽しいことをどんどんやって、どんどん伝えて、どんどん広めるのがまずボクに出来ること、という基本を思い出した。まずそれがボクにできること。それすら最近さぼってますからね。人生をさぼってはいけないよ、ホラ、そこを歩いてる自分!

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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