不思議なメンバーの不思議な夜

2009年4月14日(火) 8:21:24

昨晩は友人の松井孝治議員の紹介で、平田オリザさん、藤原和博さん、そして松井さんの4人でごはんを食べた。平田さんは「芸術立国論」、藤原さんは「世界でいちばん受けたい授業」を読ませていただいたことがある。両書ともかなりの名作(平田さんのはまだレビュー書いてないが、さぼっているだけ)。おふたりともお会いするのは初めてで、いったいどんな会食になるのか多少緊張して出かけたが、とてもフランクで愉快な時間になった。楽しかった。

メンバー的に教育論が中心になるかな、と思ったが、前半はボクや松井さんの「来(こ)し方」の話。藤原さんに「来し方を話して」とリクエストされ、ざっと話したが、まぁサラリーマンの来し方なんて話しても知れてる。学生時代の話、震災やサイトや出版の話など、多少の山谷はあるものの、ちょちょちょと話し終わった。でも久しぶりに自分の軌跡を振り返ったなぁ。意外と俯瞰する効果あり。
次に松井さんの「来し方」の話へ。そのままなりゆきで比較教育論になり、比較文化論になり、演劇の話になり、政治の話になり、日本のこれからの話に展開していった。そのままテレビ討論番組で流せそうな感じ。いろんな論が飛び交い、とっても刺激的だった。なんとか話にはついて行けたけど、日頃の勉強不足が悔やまれる。もっと勉強しないとなぁ。

「私は9時半に寝ます」と藤原さんがニコヤカに帰り、残り3人は二軒目へ。松井さんが「前に一度行ったことがある」と言うカウンターバーに向かったが、この店が変だった。
入り口に「買い物に行っています。すぐ戻ります。携帯にお電話ください」と、田舎の美容室みたいな札がかかっている。ドアは開いているので中に入って話しながら待つも、待てど暮らせど帰ってこない。BGMはシュープリームス。あまりに帰ってこないので携帯に電話してみたら「え……あ、すぐ帰ります」みたいな反応。そんなに意外かよ(笑)。というか、一応日本を代表する繁華街のもっとも繁華な交差点あたりの道路に面したバーなんですけど(笑)。

それから10分後くらいにようやく帰ってきた店主のおじさん、お待たせしましたの言葉もなく「で、何を飲みますか?」と面倒そうに。無愛想でもないがとっても無口でこちらの話にも乗ってこない。不思議な店の不思議な店主。繰り返すが立地は日本最高レベルである。大きな窓からの景色も相当いい。そのうえ値段も安い。でも営業する気なし。んー…いったい何なんだ(笑)。で、「じゃ、帰りますか」と我々が席を立った途端に急にイキイキしだし、「段差がありますからご注意を!」とニッコリ。3人とも大爆笑。気に入っちゃったかも。また来るぜオヤジ!

不思議なメンバーの不思議な夜。楽しかった。
社外の人間、異業種の人間と飲み続けているとこういう展開があるから面白い。特に昨晩は四者ともに専門分野が違ったのが良かった。ありがとうございました。また、ぜひ。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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