が〜まるちょば JAPAN TOUR 2009 ゲネプロ

2009年2月11日(水) 19:44:08

ある方からお誘いを受け、「が〜まるちょば」の「サイレント・コメディ JAPAN TOUR 2009」の公開ゲネプロを観てきた。ゲネプロとは演劇用語ですね。本番さながらの最終全体リハーサルのこと。初日直前にやることが多い。「が〜まるちょば」のこのツアーは今日2/11から4/30まで全国で行われる(スケジュールはこちら)。十周年にして初の全国縦断ツアー。その前日ゲネプロである。

が〜まるちょばを生で観るのは2回目(前回はこの日)。
最近テレビにもちょくちょく紹介されているのでさすがに知っている人は増えたと思うけど、いまや世界を代表するパントマイム・コンビである。大きな賞などももらっていて、日本より世界での方がずっと有名。現にこのツアーの直後にNY公演も決まっている(5/7〜24 The New Victory Theater)。このシアター、42ndストリートだからまさにオン・ブロードウェイ。堂々たるものである。

前回と同じく、大道芸ネタのオープニングから。
何度観ても笑える質の高いパントマイム。ゲネプロなので客は少なかったが(関係者とプレスのみ)、きっちり客イジリもあった。でも「舞台上に出されちゃいそうで」落ち着いて観られないのが難。まぁそれも狙いなのだけど。

そして短編4つ。「やかん」「催眠術師」「白い男」「THE TARAI」。
「やかん」が良かったなぁ。可愛い。

で、休憩をはさんで長編の「街の灯」。
チャップリンの名作の「が〜版」であるのだが、これが傑作だった。洒落たオープニングといい、途中の時間経過の表現法といい、スローモーションの見せ場といい、ラストの抑えた演技といい、素晴らしい。ラストなんか泣かせる泣かせる。圧巻であった。敢えて言えばカーチェイスのところが少し冗長だったか。でも公演が続いている間にこの辺のバランスはどんどんとれていくのだろう。

この「街の灯」を長編に選んだ経緯は、パンフレットでHIRO-PON(右の黄色モヒカンの方)が語っていることを読むとわかる。パントマイムとは見えない壁や綱引きとかだけでなく、演技そのものなのだな。演技の技術ではなくて、演技から導き出される感動そのもの。そこに敢えて挑戦しているこの長編こそ、今回の白眉だと思う。

このプログラムのまま、NYでもやるのだろうと思う。ノンバーバル(言葉がいらない)コミュニケーションなので、このまま外国人にも伝わるのが強い。彼らが世界で闘っていることを誇りに思う。

誘ってくださったOさん、本当にありがとう。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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