浅草演芸ホール「平成21年初席」
2009年1月 7日(水) 8:32:21
去年の舞台納めは落語だったが、今年の舞台初めも結果的に落語になった。結果的に、と書いたのは、当初は行く予定がなかったから。
つい数日前に「東京煮込み横丁評判記」(坂崎重盛著)という本を読んで、なんだか煮込みが食べたくなり(というか大衆酒場に行きたくなり)、友人とまずは北千住に行ったのが事の始まり。
まず行ったのは言わずと知れた千住の名居酒屋「大はし」である。ただ、本に載っている「大升」「天七」「千住の永見」も射程に入れていた。本に載ってなかった「徳多和良」も行ってみたい。あ、「藤や」も。んー全部行ったら6軒のハシゴ酒になる。新年早々それもどうかと思いつつ、まずは「大はし」。
あー、やっぱりここの肉豆腐はうまいや。刺身もうまい。セロリや串カツもうまい。梅割りももちろんうまい。サービスのテンポも相変わらずのテキパキさ。気持ちいいなぁ。常連さんたちに囲まれて飲んでいるうちに腰が落ち着いてしまってミニ牡蠣鍋までもらってしまう。あぁ食が進むなぁ。ハシゴ酒気分が遠のくなぁ。
長居したい気分を断ち切って大衆酒場「大升」へ。
途中「天七」や「千住の永見」を通り過ぎるもほぼ満席だったので「大升」もヤバイか、と、覚悟していったらガラガラだった。でもボクたちが入って数分で満席に(ボクはわりと客を呼ぶ。思い込みかもしれないけどね)。後から来た常連さんに女将さんが「今日は本当にヒマだったの」と愚痴っているのを横で聞きながら、酎ハイと煮込み、ホルモン炒め、ミリン干しなど。いい店だ。雰囲気が大衆酒場の典型。楽しいな。
ただ、昨晩はなぜか、食は進むのにあまり酒が飲めなかった。頼んだ酎ハイもなかなか減らない。体調かな。まぁこういう夜もある。でもハシゴ酒はどうしよう…と思っていたら、落語好きの友人が「浅草演芸ホールで落語聞きたい」と言い出す。初笑いか!それは名案! と、タクシーに乗り込んだ。
折しも浅草演芸ホールは「平成21年初席」。10日までの正月寄席である。
朝9時から夜9時まで12時間、80人近い芸人が入れ替わり立ち替わり芸を見せる顔見世興行。四部構成なんだけど、それぞれのトリが林家木久扇、橘家圓蔵、三遊亭圓歌、三遊亭金馬。トリじゃないところにも小さんやら小三治やら正蔵やらの有名どころがズラリ。ひとり10分弱の持ち時間で落語やら漫談やらマジックやらを次々やってくれる。
8時前くらいに入ったので9時まで1時間強。春風亭正朝とぺぺ桜井と昭和のいるこいると大トリの三遊亭金馬が印象に残っているかな。持ち時間が短いので小咄が多いのだが、逆に正月の特別気分があって楽しい。いろんな芸人がいるなぁ。噺家も知らない人ばかり。これ、いろいろ知っていくと楽しいんだろうな。
正月三が日は満席らしいが、6日ともなるとわりとガラガラ。前の方に座って金馬とか間近で見るのもまた楽し。ちゃんとした劇場で聞く落語もいいが、小さい常設小屋で唾がかかりそうな近さで聞くのもまた違う趣がある。椅子が古くて腰が痛かったが、なんだか今年はいい年になりそうな気がしてきたよ。
あ〜楽しかった。また寄席に飛び入ろう。
