性善説のリーダー

2008年11月06日(木) 8:16:47

黒い肌のアメリカ大統領が誕生した。
白人の心の奥底にこびりつく人種差別と、黒人たちのどうせだめだよという諦めを(とりあえず)乗り越えて。

ブッシュに功績があったとすれば、中途半端でなく不人気に落ちてくれたことで、その反動として大きな変革を可能にしたことかもしれない。ブッシュがあそこまでひどくなければ、こんなに早く黒人大統領は生まれなかっただろう。
そしてインドネシアで少年時代を過ごしたことがあるこのアフリカン・アメリカンは、アフリカ・アジア・アメリカの東西ラインを好感情でつなげる可能性がある。

where we are met with cynicism, and doubt, and those who tell us that we can't, we will respond with that timeless creed that sums up the spirit of a people: Yes we can.

冷笑されたり、裏読みされたり、「できるわけないじゃん」と言い返されたりしたら、我々がひとつになったこの不朽の信念でこう応えるのだ。「絶対できるさ」と。

オバマの当選演説ラスト部分(訳はボクの超意訳)。

シニカルでネガティブでクールな態度を取るのは簡単だ。
でも何も生み出さず、何も変革しない。

彼はリンカーンと同じく「心の中の天使が世の中を変える」と信じて疑わない。もちろん心の中には天使も悪魔もいる(当たり前だ)。普段ポジティブに見える人でも心の中ではネガティブと闘っている。でも悪魔でなく天使を働かせよう。天使の力のみが世の中を変えるのだ。

迷うことのない性善説のリーダーが超大国のリーダーになって良かった。
問題は山積だし、性善説のリーダーだからって施政能力があるとは限らないし、期待が大きい分失望というリバウンドも大きいと思うが、根っこが徹底的に性善説の人が世界のリーダーのひとりとして存在することを今は素直に喜びたい。

ネガティブな人は「当選スピーチなんかで何がわかる」と言うかもしれないが、大統領選はそんなに甘くない。2年間に渡って世間に晒され続け、テストされ続けた性善説リーダーをボクは信じる。 

あとは無事を祈るのみ。
そして同い歳としての自分を見直すのみ、である。

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