生涯忘れることはないでしょう

2008年10月22日(水) 7:55:45

博多でのふたつめの講演はグループ会社でのものだったので少々アジってみた。アジる。死語かな。アジテーションですね。危機感の共有と明るい未来への展望。不況時をどう乗りきるのか。その具体的な方法は。などなど。広告を暗くしているのは自分たちなのだ、という自覚が足りない。どこかで他人事。もっと焦ろうよ。みたいに煽った。

2時間ぶっ続けで話した後、弁当を食べながら1時間30分の質疑応答。質疑応答がここまで長かったのは初めてだが、逆に「みんなどこを悩んでいるのか」がよく見えて参考になった。なるほど。次回の講演ではこの辺も活かしてみよう。

終了後すぐ空港に向かい東京へ。札幌・秋田・博多と渡り歩いたが東京が一番寒い。札幌か。新聞大会もずいぶん遠くに感じるな。でも先週の今日だったんだよな。

一度家に帰って用事を済ませた後、仕事場へ。
途中、aikoの「カブトムシ」に出てくる男性は死んでしまうのかどうかの議論になる(どんな仕事や)。ボクは背景にどこか「死」を感じるが、それは単に「終わりの予感」かもしれない。いずれにしても「いまが一番大切」なのことは確か。そういえばこのごろ「生涯忘れることはないでしょう」と思うことが増えた。人生も後半戦に入り、死を意識することが増えたからだろうか。

最近、地方でがんばる若者と話をしているときが一番楽しい。東京出身のボクが大阪という「地方」に配属になって感じた当時の気持ちをリアルに思い出し、とても応援したくなる。言っておくけど若いときは地方にいた方がいいよ。東京だと部品になる。地方だとエンジンになれる。エンジンの経験はキミを飛躍的に成長させる。

ヒコーキに乗っている間、自分が本当にやりたいことは何なのだろうとずっと考えていた。やりたいこと、ちょっと前まで掴んでいたんだけどな。またこのごろ少し揺らいでいる。何なのかな。人生あと約30年。そろそろ道を定めないと。「選ばなかったから失うのだ」と、あとで歌わなくてもいいように。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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