ババヘラとトサカ酒

2008年10月20日(月) 6:52:34

秋田に行く前日にモリと東京で飲んだのだが、モリも秋田に行ったことがあって、「秋田に行くなら、ババヘラとトサカ酒を是非!」と大きな顔で勧められた。

ババヘラ?
トサカ酒?

ババヘラは秋田駅に着いてすぐ出会った。
正確に言うと「ババヘラ・アイス」。
まぁ例によって晴れ男で、半袖で汗かいたくらい温かかったのだが、10月の秋田にアイスの屋台が出ていたのだ。で、ババァ(失礼!)がひとりでカラフルなパラソルの屋台を守っている。ひとつ頼むと銀色のヘラでアイスをこそげてコーンにバラの花型に乗せてくれた。ババがヘラでアイスかよ!(笑) 秋田名物だそうで、なんだかとても微笑ましい。
バラの花の形が美しい。バナナ味の中心部(黄色)。その周りにイチゴ味の花びら(ピンク)。味は懐かしい粉末ジュース系。塩が少しきついが、まぁこれは味がどうのというよりも縁起物に近い。おババの笑顔がすべて。なんだか買ってうれしくなる一品だった。

トサカ酒には比内地鶏の店「味の蔵」で出会った。
正式名称は「比内地鶏の骨酒」。
要するに「比内地鶏の頭の部分をちょっと炙って、そこに日本酒の熱燗を注ぎ込み、ラップで蒸したもの」である。片口の器がラップされて出てきて「少し蒸らしといてください」と言われる。ラップが蒸気で曇って最初は何かが浮いていることしかわからない。飲んだら実に香ばしくてうまいのだが、そろそろいいかとラップを外すと、比内地鶏が中で笑っていた…。そう、要するに比内地鶏の頭が正面からタテに半分に割られてふたつ浮いているのである。頭の中身はとって骨と皮のみになっている。目も取ってあり、まぶたが締まってはいるが、それが妙に笑っているように見える。うー。目がないけど目が合っちゃった気分…。
ボクのは雌だったのかトサカっぽいのは見えなかったが、なかなかグロい。でもうまい。実にうまい。クセになる一品だった。

「秋田行くなら!」と大きな顔で勧めてくれた2品。
秋田県民のみなさん、そういうことでよろしいでしょうか?(笑)

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

アーカイブ

同カテゴリーの他記事