大人の社会見学

2008年8月16日(土) 18:04:24

以前、有名編集長とかIT系社長とかと飲んだことをちょっとだけ書いたが、そのとき同席したある社長の会社がユニークで面白いと盛り上がり、今度みんなで見学に行こう!ということになった。昨日はその当日。昼間2時間ほど時間をこじ開けて行ってきた。集まった見学者はボクを含めて4人。有名編集長2人とIT系有名社長1人が一緒であった。

行ったのはチラシを作る会社なのだが、その工程が見事に可視化されており、企画から納品までのすべての作業があるひとつのビルで行われ、上階から下階に向けて流れている。そのリアルな構造自体がとても面白いのだが、最初にあったその会社の社長からのプレゼンテーションがまた圧巻だった。
チラシ作りの1から10までがすべて整然と理解でき、その大変さとIT化による改革、そして将来像まで、ものの30分で見事にアタマに入った。面白かったなぁ。いままで全く知らなかった世界にどんどん詳しくなっていく過程って異様に楽しい。知らない異国に旅行したときに感じるような「新しい世界を知っていく快感」に近い。脳内で何か気持ちよい物質が分泌される感じ。

その30分の間、ボクの隣に座った編集長(まだ30代)がまた見事だったな。
まぁ特にメモ魔な人だったのかもしれないが、とにかくガシガシとメモをとっていく。この熱心さに「さすがに大ヒット雑誌の仕掛け人だ」と感嘆させられた。そこらのサラリーマンでは太刀打ちできないどん欲さ。こうやって自分を常にエクスパンドさせている人と普通に生きている人の差はどんどん広がるばかり。その「差が広がる瞬間」に同席させてもらった感じ。うーむ。ボクも負けずにエクスパンドさせないと!

と、なんだかやる気をもらって会社に帰り仕事。ガシガシガシ。
夜は前からの約束で割烹のYに行ったのだが(4回目の訪問だが味がやけに落ちていた)、その後2軒渡り歩き、深夜まで男2人で3本のワインを開け、「そろそろ帰るか。でもその前に仕事場に電話してみよう」と電話したら、若手がみんなで苦労しているみたいなので仕事場へGO。

深夜0時すぎ。みんなまだ残って入稿前のデザイン直しに四苦八苦している。結局2時半までかけて解決に辿り着き、ようやく解散。やる気が出たのはいいとしても、こんなことしてるとカラダが持たんな。

家に帰って昨日の朝刊とともにテーブルに置いてあったチラシを見る。
いままで何の気なく読み捨てていたチラシだが、今後はチラシを見るたびに、その向こう側に日夜必死に働いている人たちの顔が浮かぶことだろう。IT化されたユニークなビルの風景も思い出すだろう。新しい視点を獲得させてくれてありがとう、M社長!

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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