野茂英雄 引退

2008年7月18日(金) 19:47:50

野茂英雄が引退した。

朝、このニュースを聞いて、さなメモに書こうと思った。これほどの男のことをリアルタイムで書かずにスルーするなんてことはとてもできない。

でも、いざとなると何を書いていいかわからない。自分の気持ちのどこから手をつけていいかわからない。
あっという間に出社の時間が来て、諦めて書かずに家を出た。会社でもずっと「ボクにとって野茂とは何だったのだろう」と考えていたが、全然まとまらない。とうとう夜になって今に至る。落ち着いてゆっくり野茂のことを考えたけど、いいたいこともいっぱいあるのだけど、どうしてもうまく言葉にならない。まとまらない。

陳腐な感想を次々と頭の中で消去していって残った言葉は「卑しくない」という言葉。

野茂は卑しくない。
この言葉の真意を説明するのはかなり難しいのだが、とりあえずボクは彼のそこを一番リスペクトしている気がする。
「死ぬときはたとえドブの中でも前のめりに死にたい」という星一徹の言葉のような最後だったが、まさにドブを這いずるような最後の日々ですら、彼は卑しくなかった。そして何より、絶頂期にもまったく卑しくなかった。これって実に希有なことだと思う。

振り返って自分はどうか。卑小な精神を心に飼っていないか。思わず知らず卑しさが出ていないか。もろもろ恥じ入りつつ、今日は少しひとりでお酒を飲もうと思う。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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