ニューヨーク旅 総括(ミュージカル編)

2008年5月12日(月) 6:31:08

実質6日で、ミュージカル9本という目標はクリア(写真はクリックすると拡大します。去年観たのはこちら)。
他に、レストラン17軒、美術館3つ、野球1ゲーム。お会いした人9人。数字にするとそんな感じ。

ミュージカルは去年と今年の観劇旅行で計19本観たわけだが(人生全体でのべ50本くらい)、今からNYに行く方に極私的にオススメするなら、まずは「IN THE HEIGHTS」。旬だし勢いがあり素晴らしい。
ただヒスパニック系のお話しでラップやラテン音楽が中心。言葉もスペイン語が多用されるので、ミュージカルをある程度見慣れた人の方がいいかもしれない。全くの初心者には勧めにくいのも事実。英語もラップは聞き取りにくい(ボクはいずれにしても聞き取れないのであまり関係がなかったが)。

オフブロードウェイだけど、「FUERZA BRUTA」も良かったな。いかにも「NYに来ているぞ」という実感が味わえるだろう。でも濡れてもいい格好でね。
ミュージカルの完成度ではやっぱり「メリー・ポピンズ」が図抜けていると感じる。「オペラ座の怪人」はハワード・マクギリンが主演をしているうちに是非(意外とまだまだやりそうだけど)。9月に終わっちゃう「RENT」も必見。オリジナルメンバーはあまり残ってないが、意外といいキャスト。去年トニー賞を獲った「SPRING AWAKENING」や、毛色は違うけどとにかく楽しい「Avenue Q」もオススメ。日本では劇団四季がやってる「WICKED」も本場で観ておきたいし、新作だけど映画では名作「YOUNG FRANKENSTEIN」もなかなか良い。意外と「リトル・マーメイド」も良いし……

んー、きりがないので極私的オススメをタイプ別に分けてみよう。ここ数年のミュージカルから。

ミュージカル初心者には、「メリー・ポピンズ」「ヘアスプレー」「Avenue Q」「オペラ座の怪人」「WICKED」「MAMMA MIA!」の順でオススメかな。それぞれ楽しい。
ある程度観てる人が数年ぶりに行くなら、「SPRING AWAKENING」「メリー・ポピンズ」「JERSEY BOYS」「IN THE HEIGHTS」「YOUNG FRANKENSTEIN」の順でオススメ。ただ「JERSEY BOYS」はフォーシーズンスの曲をある程度知ってることが条件。
今年の新作からなら、「IN THE HEIGHTS」「YOUNG FRANKENSTEIN」「FUERZA BRUTA」「リトル・マーメイド」の順でオススメ。ボクは観てないけど「Passing Strange」も評判いいみたい。
クリエィター系の人なら「IN THE HEIGHTS」「FUERZA BRUTA」は必見。それプラス、去年のトニー賞最優秀作品賞「SPRING AWAKENING」あたりを押さえておけばそれなりにイマの息吹はわかる。あとは「Monty Python's SPAMALOT」かな。なんといってもモンティ・パイソンだし。
トニー賞の最優秀作品賞を観たい人は新しい順に「SPRING AWAKENING」「JERSEY BOYS」「Monty Python's SPAMALOT」「Avenue Q」「ヘアスプレー」です。あ、「RENT」も獲ってるか。2008年度の発表は6月15日ですね。
主演で選ぶなら、いま旬のDavid Hyde Pierceが「Curtains」で主演中(6/29で終演)。御大Harvey Fiersteinは「A Catered Affair」に出ていて脚本も彼だが、かなり地味な作品なのでファン以外には勧めない。Howard McGillinが主演中の「オペラ座の怪人」が必見なのは上述の通り。「メリー・ポピンズ」もAshley Brownが主演しているうちに是非(ちなみに、関係ないけど、ジュリー・アンドリュース主演の舞台をボクは1996年に観てます。自慢♪)。

というか、主演やキャストでガラリと作品の質が変わってしまうことがあるのがミュージカルの怖いところ。
たとえば「Monty Python's SPAMALOT」は大傑作なのだが、オリジナル・キャストが替わってしまって普通になってしまった(去年再見してガッカリした)。そういう意味では、たった今行くなら、初演メンバーがやっている「メリー・ポピンズ」「IN THE HEIGHTS」「YOUNG FRANKENSTEIN」あたりを観るといいなと思う。初演メンバーはかなり豪華にするのでお得なのだ。「IN THE HEIGHTS」なんか、モリと「初演メンバーで観られたのはラッキーですねぇ」「そうだねぇ」と話し合いながら帰ってきたくらいで。
「SPRING AWAKENING」も少し入れ替わり始めてるし、「JERSEY BOYS」は主演が替わってしまったらしい。

ちなみにチケットを買えるサイトはいろいろあるが、「ticket master」「telecharge」が代表的。ほぼすべての演目がどちらかのサイトで買えるようになっている。英語不得意な人でもなんとか取れる。前者はカードで購入して、チケットは劇場のチケット売り場(Will Call窓口)に取り置いてもらう段取り。後者はEメール添付でチケットを送ってくるので、それをプリントアウトして持って行けばオッケー(プリントアウト必)。
また、観たい演目が確実に観られるわけではないが、当日のチケットは現地「TKTS」で取れる。いま工事中で46丁目(between Broadway & 8th Ave.)のMarriott Marquis Hotelに仮の店舗を構えている。25〜50%くらいのディスカウントだが、短い旅程の人は上記サイトで予約していった方が無難。もしくは「BroadwayBox.com」「TheaterMania」みたいなディスカウント・サイトもある。

って、長くなったので、レストラン総括編は明日。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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