自分史上最高においしい披露宴
2008年5月11日(日) 11:26:52
昨日は出版社の友人の披露宴に出席。
これに間に合うようにニューヨークから帰ってきたのである。前日帰国というのもフライトの都合で危ういのだが、なんとか帰って来れて良かった。
ボクは基本的に「なるべく義理を欠くこと」を信条としている冷たい男なので、結婚式とかお葬式とかほとんど出ないのだが(心の中では精一杯祝うし弔うけど)、このふたりだと話は別。たぶんキューピッドのひとりなのである。
2006年末くらいだったか、ボクの文庫本の担当編集者であった新郎とあれやこれや次の本の企画を練っていて、「これだ!」とテーマを決めたのだが、ボクが忙しさを理由にグズグズ書かないでいるうちに新郎が週刊誌に異動。で、新郎が異動直前に「これは書き下ろしより連載にして書きためて行った方がいいと思うので」、と、同じ出版社内の雑誌に連載する手はずを整えてくれたのだ。
その雑誌のボクの連載担当が新婦である。で、2007年頭くらいに打ち合わせも兼ねて、新郎・新婦・ボクの3人で飲みに行ったのだが、その頃彼らはまだちゃんとはつきあっていなかった。ある種のキッカケにその飲み会がなった部分もあるのである(と、彼らから聞いた)。もともと新郎も新婦も同じ部署にいたので知り合いではあったのだが、その辺から急速におつきあいが始まり、1年後には入籍。昨日の披露編に至る。
なんつうか「本」というのは著者や編集者にとって我が子みたいなところがあるので、新郎と企画し、新婦と連載したその「本」をボクが書き上げれば、その「本」は彼らの子供的存在になる(と思う。というか早く書けよオレ)。そこに光栄にも関わっていることもあり、キューピッド的でもあり、こりゃ出席するっしょ、と、祝福の想いを胸に出かけたのであった。
雨男と雨女(本人たち申告)の披露宴なので、朝から雨。
場所はパークハイアット東京。ここでの披露宴は出てみたかったのでウレシイ。
というか、先に結果を言うと素晴らしい会場だったし、なにより料理がうまかった。自分史上最高においしい披露宴。まぁ女性誌やら週刊誌やら出している出版社の編集長やら社員やらがたくさん出席するので、ホテル側も気合い入ったのだとは思うけど、約100人にいっぺんに出す宴会料理なのに、普通の小さなレストランで出すレベルを優に越えた料理を出してきたのはさすがパークハイアット東京。舌を巻いた。モダンで洗練された料理群。ステロタイプなものはひとつもなく、工夫も盛りつけも素晴らしい。裏でどんな修羅場が繰り広げられているかを考えると頭が下がる。
それはともあれ、披露宴自体もとても感動的で、最後にはしっかり泣かされてしまった。このごろよく泣いているなぁ…。堂々として美しい新婦。おもちゃのように可愛い新郎。出席者全員がニコニコ祝福していて、なんだかそれだけで胸が一杯だ。
芸達者揃いの宴でもあった。
主賓をはじめ、スピーチがどれもこれも面白く、ピアノやチェロの演奏もすばらしく、それらが隙なく構成されている上にあの料理だもの、退屈している暇もなかったし、もっと長くても良かったくらい。珍しい披露宴だ。たぶん下支えしてくれているサービス陣も素晴らしかったのだろう。存在を感じさせなかったくらい自然だった。
圧巻は女優・室井滋さんのド演歌(笑)
新郎がずっと彼女の担当をしていたこともあってのご出席。新郎新婦のお色直しでバーーッとドアが開いたら、いきなり室井さんが現れ、新郎新婦を先導して暗いド演歌を歌いながらテーブルを練り歩いたのである。爆笑MC付き。それまでが新郎新婦の趣味もあってROCK系のBGMばかりだったので落差も激しく、大盛り上がり。その後の室井さんによる新郎新婦のインタビューも大笑いだった。
室井さんには「沖縄上手な旅ごはん」の文庫版でボクとの「巻末解説対談」に出ていただいたこともあって、ボクと席がお隣同士だったのだが、ひと言目が「ねぇ、太った?」(笑)。いや、体重は変わらないんですけど、たぶん寝不足&疲れでむくんでるんです…。
すっかり満足して帰宅。
新婦が女性誌編集者なだけあって引き出物も凝っている。いや、いい宴だった。
さて、スーツケース片付けて、録っておいた「ちりとてちん総集編」でも見て、もう一度泣こう。
