著名ブロガーたちのインタビュー
2008年4月12日(土) 7:40:02
おとといの「情報メタボ」の記事に「論説サイトは除く」と書いたが、論説系ブログ(と一括りにして申し訳ないが)の方々もさすがに大変そうだ。
J-CASTニュースの「アメリカで著名ブロガーの死亡が相次いでいる」という記事の下の方に日本の著名ブロガーたちをインタビューしているが、まぁボクと同じようなことですね。いや、アクセスももっと多いだろうし、論説系だとアレが日常的に起こっているだろうから、もっとずっとずっと酷いか。
「極東ブログ」を運営するfinalvent氏は「異なる意見は受け入れたいのですが、かなりひどい嫌がらせをうけます」「多方面で誹謗中傷を受けました。そこまでブログを書くことはないな、やめようと思ったことは何度もありました」と語っている。
また、読んでいた感じ全くそんなこと見受けられなかった池田信夫氏も「プレッシャーはありますよ。月間100万アクセスを超えた辺りから、寝られない日が続き、医者にブログをやめろと言われて…。もう、どうしようもないコメントやスパムとかノイズが凄く飛んでくるんですよ。私はこういったものについて気にしない方なんですが、さすがにストレスになってきています」と書いている。
そういえばよく読む内田樹氏のブログもコメント欄がしばらく荒れていてドキドキした。いつ「面倒だし忙しいからブログなんかやめてしまおう」と彼が放り投げるか不安だったのだ(ずっと読みたいし、タダであれだけの論説を毎日読ませてもらってありがたいといつも思っていたから)。
ボクの原点は「日記猿人」(終了)という当時人気だった日記ランキング・サイトでの泥仕合の酷さの経験である。あの醜い泥仕合からたくさんを学び、自分の運営に活かしている。
1994年〜98年くらいだろうか。ばうわう氏を中心に日記猿人という狭い村社会の中で、酷い泥仕合が日常的に起こっていたのだ。
何人もの人が傷つき疲れて、サイトを閉鎖したり日記を休止したりした。裏掲示板みたいのがあったのだが、そこではもう読んでいられないくらいな罵詈雑言が飛び交っていた。
そのときはボクは泥仕合に巻き込まれなかったが、いまネット社会で起こっていることはたいていは当時すでにそこで起こっていた。もちろん規模はずっと小さいが、その分明確に動きがわかり、いろいろ学習できた。
2年ほど前に「ネット老人」という記事を書いたが、そこでこんなこと書いている。(自己引用)。
(前略)モンスター化って、ここで書いた「初期の興奮状態」もあるのでしょうね。
ま、でも、ある意味「誰でも通る道」かなぁとは思います(上から見て偉そうに言っているのではなく、客観的に)。
だって、たとえばその昔「日記猿人」とかに参加してた人ならわかると思うけど、いまのネット上の騒ぎって7〜8年前にすでにみんなそこで経験していたことの繰り返し。ネットのすごさを実感して興奮して発信しまくることも、素晴らしい出会いも、楽しいオフ会も、書き込みで傷つけあうことも、理不尽な誹謗中傷も、不用意な発言での炎上も、突然のサイト閉鎖も。そのサイクルは山ほど見てきました。今ネットをやってる人って6〜7割がまだネット始めて1〜3年程度ってとこでしょうか(特にブログ的に発信してる人)。みんなまだ初期の興奮状態にある気がします(偉そうに聞こえたらごめんなさい)。一概には言えないけど、ネット始めて5年以上経つとみんなネットの良さも限界も冷静に見えてきて、ネットに過剰期待しなくなり、意外と落ち着くものです。
ボクなんか11年やっているので、すでにネット老人です。「ネット上で議論する」とか「ネット上で相手を論破する」とか「そのあげく相手と分かり合う」とかについて何の期待もしてません。いや、期待しないどころか相当距離置いてます。泥沼になってシコリが残るだけ。もしくはサイト閉鎖に至るだけ。不毛。少なくともそういう先例を多く見すぎました。
(後略)
「ネットは自由だ! 何言ってもいいんだ!」とか「ネットはフラットだ! 年上だろうが有名だろうが関係なく文句が言えるぞ!」「少し書いてみたら共感コメントもらったぜ! 気持ちいい!」「どうせ匿名だ! 過激にやってやれ!」とか。性格もあると思うけど、5年もやったらかなり落ち着くと思うな。
とはいえ、これからも毎日のように、大量かつ圧倒的に若い「ネット新人」がデビューしてくるわけで、こういう人は減らないんだろうなぁ。とはいえ、悪が一定数出てくるかわりに大量の善も出てくるのがネットなので、それでもやっぱりネットが好き。ゆっくり長く、ポジティブにつきあっていこうと思っている。
