今日も泣けたぞ「ちりとてちん」

2008年3月28日(金) 9:21:24

あぁ今日も泣けたなぁ「ちりとてちん」。
和久井映見の演技素晴らしき。貫地谷しほりも素晴らしき。そして藤本有紀の脚本、そーこーぬーけーにー素晴らしき。落語をベースに、これだけたくさんのテーマを入れ込んで、伏線もたくさん張り巡らして、ラストまで破綻なくスッと胃の腑に落ちてくる。で、最後の最後でこう来るか。なるほど…。和久井映見の泣き顔にもらい泣き。いつからこんないい役者になったんだ?

NHK大阪の人に聞いたが、たいていの朝ドラは放映しながらストーリーをどんどん変えたり書き直したりするらしいのに、この「ちりとてちん」は最初からほぼ完璧にラストまでの脚本ができあがっていて、それをほとんど変えてないらしい。さもありなん。手の入れようがない。

あぁ明日で最終回。個人的には「歴史に残る人情話」かと。
各登場人物の見事な描き込み、抜群のキャスティング、落語へのリスペクトと本歌取り、軽快なボケとツッコミ、凝った挿入歌と音楽、笑えるサブタイトル、シンプルなナレーション、わかる人にしかわからない細かい遊び、そして熱演の役者陣。

適度にわざとらしいのもイイ。ギリギリの線を狙っている。ダメな主人公というのもイイ。さわやか重視の朝ドラの常識を破りつつ、実に自然で共感できる。いや、主人公だけでなく、よく見ていくと登場人物全員「ダメ」というのもまたイイ。「ダメな人間たちが助け合って一生懸命生きていくおもろさ」がここまでちゃんと描かれているドラマは他にない。んでもって、笑いと泣かせの絶妙な配分。笑わせたと思ったら泣かせ、泣かせたと思ったら笑わせる。うまいなぁ。

それにしても小浜市。バラク・オバマで浮かれるのではなく「ちりとてちん」で浮かれて欲しかった。若狭塗り箸がここまでフィーチャーされ、ドラマの重要な主題にまでなっているのにほとんどそういう盛り上がりが聞こえてこない(少なくとも東京のボクには)。まぁ商売っ気が見えすぎるのもイヤだが、塗り箸への興味が最大限に高まったこの半年、もうちょっと何かやりようはなかったのかな。

「ちりとてちん 完全版 DVD-BOX I」、2008年5月21日発売予定か。
予約しようかな。総集編でなくて完全版が出て良かった。視聴率悪かったらしいから(見なかった人かわいそ)総集編発売がいいところか、と思っていたので。

と、いま「ちりとてちん」のサイトを見ていたら、制作統括の遠藤理史氏が「最終回、ぜひタイトルバックの最初から見てください! 放送開始2秒後から、最終回だけのスペシャルな仕掛けがありますから!」と書いている。ハイ。見ます。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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