古くさくなったケーキ

2007年10月20日(土) 18:00:17

昨日、あるところで時間が中途半端にあいたので、カフェに入った。
カフェというか、ケーキ店かな。併設カフェがある感じ。その昔一世を風靡したケーキ店である。そういえばこのごろ噂を聞かないなぁ、まだあるのかなぁ、と行ってみたらまだあった。

入口でケーキを選ぶ。モンブラン系の種類が多いのはこのごろの流行だな。3人でそれぞれ違うのを選び、席につく。

ケーキが来た。よしよし、と、ひとくち。……。ん?
他のふたりの頭の上にもハテナマーク。

ボクは甘いものはあまりくわしくない。
というか、パティシエがいるレストランの、食べる人の注文があってから作るデザートが好きだし、なかなかそれに勝てないと思うのであまり行かないのだが、この店のケーキは…、ひと言で言うと「古くさい」と感じた。別にまずくはないのだけど、なんというか、一世を風靡したころのまんま。なんか1990年代の匂いがする。そこで止まっているのだ。古き良きものを守っているのならまだしも、あの頃の時代に踊ったまま、止まっている。

10年前は行列の店であった。いまはスカスカである。
きっとあまり味は変わってなくて、10年前にはこういうのを「おいしい!」と思っていた気がする。んー、なるほど、時代の味ってあるもんなんだなぁ。味が変わってなくても、それって(くわしくない人にでも)ひと口でわかられちゃうものなんだなぁ、とか。

人間もいっしょかも。成長をやめてしまった人は、5分話せばそれとわかる。
40代も中盤になると、同年代でも「おりてしまう」人が多い。以前はあんなに輝いていたのに、今はどこかでおりちゃった人。

きっと毎日の違いはほんの少しなんだろうけど、長い間にはすごい差になって現れてくる。ちょっとずつ自分を甘やかして「まぁいいや」とやってたり、以前の成功体験を反芻していたりすると、10年後が怖い。

ボクは別に時代に乗ったりしたことはないけど、40代になって自分に甘くなった気がする。成長の速度を緩めた感じ。古くさくなったケーキは、シビアにそこを突いてきた。甘いけど、痛い。

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