映画「めがね」

2007年10月17日(水) 7:00:24

そういえば、映画「めがね」を観た。
試写会を見逃して以来、ずっと心の隅にあった小骨。

上映開始ぎりぎりに駆け込み、都会のせわしない時間の流れを映画館に持ち込んだボク。
冒頭からの「端正ではあるが緩い構成」にまんまとはまり、30分後には島の時間の流れに身を沈めた。フィルムの裏側で監督がニヤッとするのを感じる。この映画は、都会人がそういう見方をすることを意識して編集されているな。

時間をフィルムに定着させるとこんな映画になるんだろう、というのが実感。「かもめ食堂」より、より時間や空気に寄っていて、メッセージを探す煩わしさもない(メッセージはあるのだけど、気がつかないふりをしたくなる)。
そのせいか、ふんわりしすぎて途中10分くらい寝てしまった。映画で寝たのは久しぶり。「ここにいる才能」というセリフがあったけど、「この映画で眠れる才能」みたいな。
これは「つまらなかった」というのではなく、褒め言葉。いい眠り。

泣かそう、笑わそうと意識的に持って行く映画が多い中(泣かないと損、笑わないと損と刷り込まれている観客も多い中)、まったくそのような操作が行われない、というのは気持ちが良かった。でも、その意図が逆に「見えちゃう」部分があるのがちょっとだけ惜しいか。

相変わらず飯島奈美さん(フードスタイリスト)が作るご飯が美味しそう。梅干しのシーンなど、会場全体からじゅるりと音がした。

それと、与論島を愛した森瑤子をちょっとだけ思い出した。ボクの中で、なんとなくもたいまさこと森瑤子が重なって見えた。タイプは違うけど、もしかしたら与論での森瑤子はこんな感じじゃなかったのか、とか。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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