わりに合わない

2007年10月12日(金) 9:23:17

昨日、亀田大毅選手に勝って初防衛に成功したボクシング世界王者の内藤大助選手は、世界でたったひとりしかいないWBCフライ級世界チャンピオンなのに、試合前は妻の月収8万円のみで生活をしていたという。
今年6月まではレンタカー店で働き、喫茶店勤めの妻と合わせて12万円の月収だったらしいが、試合前はボクシングに専念するためにそれらを辞めていたらしいのである。

タニマチ的な人々からの差し入れなどもあっただろうが、それにしても世界チャンピオンがその生活レベルというのはどうにかならないものであろうか。今回、ファイトマネーが1000万円の大台に乗ったらしいが、それでも世界一の報酬としては少ない気がする。

亀田親子には批判が集まってはいるし、ボクもあまり好きではないが、恣意的に話題を作り、ボクシングに注目を集め、ファイトマネーを上げ、ボクサーの相対的価値の引き上げには貢献している。何か、そうでもして騒ぎを起こさないとやってられないくらい閉塞感バリバリの世界なのかもしれない。

生まれたときからネット社会である今の小中高校生を舐めてはいけない。情報洪水に晒され、物事の表も裏も過剰に与えられている彼らは、人生において何が損で何がきつくて何がわりに合わないか、こっそり見きわめ判断してる。
ボクシングはわりに合わない。相撲もわりに合わない。官僚も大臣も総理大臣もわりに合わない。社長みたいな責任ある立場もわりに合わない…。
彼らはどんどんそういった「わりに合わないもの」を目指さなくなる。もっと身近な小さな幸せの獲得を目指すだろう。

アメリカも困った問題山積社会ではあるが、アメリカン・ドリーム的な大成功という「わりに合う結末」がきちんと用意されている点がすばらしい。確率は低くても夢が持てる。それに比べて日本はわりに合わない結末が多すぎる。社会はそういうところからシュリンクする。

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