ラーメンズ公演「TEXT」

2007年3月17日(土) 13:35:13

超プラチナチケットであるラーメンズの公演チケットがラッキーにも手に入り、新大久保グローブ座までいそいそ出かけてきた。DVDやネットでは何百回となく見た彼らであるが(ラーメンズを見る会というDVD鑑賞会にまで参加した始末)、生は初めて。ちょっと体調が悪いのだがこれだけははずせない。

1階の前から7列目真ん中、という絶好の席ということもあり2時間びっしり満喫した。いや〜、ここまですごいかラーメンズ。

もともと「考えオチ」って嫌いではない上に、「バラバラに見えたものが最後でつながってくる」という構成がメロメロになるくらい好きなワタクシ。その上もともと活字中毒であるからして「テキスト」好き。「言葉遊び」ももちろん大好き。こんなボクが、超高度な言葉遊びコントの連続と、全く関連性が見えなかったすべてのコントが最後につながってくる構成、しかもちょっとせつなくさせるラスト、に、メロンメロンにならないわけがない。あぁメロンメロン。

(以下、ネタバレ注意始まり)
頭の準備体操的「五十音順コント」から始まり、言葉遊びの習作っぽい「ふたつのストーリーが同音異義語だけで重なるコント」、透明人間の定義の論争コント、その展開(条例コント)、恒例の片桐仁ハイテンションパフォーマンス「馬とジョッキー」、そして全く関連性がなかったすべてのコント(準備体操を除く)が突然つながって銀河鉄道風に終わる「透明人間コント」まで、まったく隙がない構成。笑いの渦。それも前頭葉をマッサージされるような超クレバーな笑いだらけ。

言葉遊びのコントなのに、ダジャレをひとつも出さなかったのは、これはもう意地だな。
つか、このさー、最後の最後にぶわっとコントをつなげて鳥肌立てさせて、しかも「コミュニケーションって何? わかりあっていたと思っていたのは幻想?」とかって深い疑問とせつなさを抱かせるところが小林賢太郎(作・演出)の真骨頂。もちろん同音異義のクレバーさとかもとんでもないんだけど、深く通底するテーマとその表出のさせ方に尋常でない才能を感じる。ただただ舌を巻くよ。
(以上、ネタバレ注意終わり)

あ、ラーメンズを知らない人もいらっしゃるかもですね。いまなら「マックのCMの2人」と言うのが通じやすいのか? 全国区になったのはコレとかコレのコントからだと思う。ま、これらは彼らのコントをフラッシュ化したものなので別物だけど。というか本物もYouTubeにたくさんアップされてるみたい。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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