スキーのおもひで

2007年2月13日(火) 12:14:04

それにしてもスキー板は短くなった。
20年ほど前はOGASAKAの「Unity3」の210センチなんて板を使っていたのだが、もうそこまで長い板なんて(レンタルスキー屋には)存在すらしていない。どこでどう理論が変わって短くなったのか全然知らないんだけど、滑ってる間もなんか違和感あった。ちょっと体重乗せるだけでクルリと曲がるのだもの。楽だなぁ。こんな楽していいのかなぁ。
そういえば、ワックスを塗ってる姿も全く見かけなかったのだが、いまではもう塗らないのかな。宿の乾燥室もワックス臭くなかったし。エッジを磨く、とかも必要ないのかな。なんか隔世の感あり。

というか、31年前に初めて蔵王に来た時は、叔父のお古の靴と板で、板と靴をヒモで結んでた。バックルなんてものはなく、靴ひも式(笑)。板は木だったのではないだろうか。っていつの時代だよって感じだが、お古充分、と親に判断されちゃったので仕方なし。

当時、リフトも全部ひとり乗り。緩斜面にはリフトすらなく、縄につかまる式。
若い人は知らんか。ええと、説明しにくいな。縄が斜面に沿って張ってあって、下から上に向かってブーンって動いているのです。自転車のチェーンと同じ仕組みで、歯車部分に動力があったのだろう。で、結び目が等間隔にあって、その結び目にガッとつかまり、スキー板を地面に接したまま上に運ばれていく感じ。でもこれが初心者には悪夢だった。結び目につかまるだけでもタイミングが難しいのに、スキー板をコースからはずれないように制御するのがボーゲンすら危うい人々には相当ハードルが高かった。数人にひとりは必ず途中でこけて大渋滞になる、というシーンがあらゆるスキー場で繰り広げられていた。いやー原始的な仕組みだったことよ。


そういえば、31年前、中2だったボクは、蔵王のリフトにひとり乗りながら、荒井由実の「あの日にかえりたい」を初めて聴いたのだった。記憶の中でボクはすごく高いリフトの上から暗く広い駐車場を見下ろしている。駐車場は旅館街に面している。メガホン式のスピーカーからユーミンの高い声が音割れして聴こえてくる。なんだか今までにないタイプの曲だなぁ、それにしても変な声だよなぁ、とかぼんやり思った。その瞬間を妙にリアルに覚えている。

あの時乗ったリフトはどれだろう、と、今回意識して探してみたがまったくわからなかった。記憶の中でずいぶん変形されているのかもしれない。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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