深夜に独り、ナッチャコ・パック

2006年12月30日(土) 7:39:33

家族が寝入った深夜のリビング。
お酒を用意して、実家から借りてきたラジカセに向かい合う。ラジカセもそろそろ死語かなぁ。

昨晩1時間だけ「ナッチャコ・パック」が復活したのである。
放送はTBSラジオにて19時から。それをリアルタイムでは聴かず、家に奇跡的にあった新品のカセットテープで録音しといて、みんなが寝静まるのを待つ。カセットを巻き戻す。シュルルルルル。カセットを巻き戻すなんて何年ぶりかな。懐かしいその音が自分の時間を一気に過去に巻き戻していく。

そうやって環境を「あの頃の深夜」っぽくして聴いた約30年ぶりのナッチャコ・パック。
うわ〜あの頃のまんまだ〜。うわ〜チャコちゃんのツッコミって実は異様にうまかったんだ〜。うわ〜ふたりの掛け合いが絶妙すぎ〜。と、いまさらながらにあの放送のレベルが高かったことを実感する。広告のプロとして今ではそれなりに肥えてしまった耳で聴き直してみても実に面白い。野沢那智も白石冬美も、お互いとハガキと世間と聴き手に対して、それぞれに見事な距離感を保って話を進める。うまい。素晴らしい。というか、久しぶりのくせに息合いすぎ(笑)

「テレフォンラブ」「青山レイニーナイト」などの死ぬほど懐かしい選曲もうれしく、あっという間に1時間が経った。せめて2時間やってほしかったなぁ。お便りも昔の雰囲気で良かった。無名の個人の主張であるあの頃のお便りって、今で言ったらブログかな。書かれている内容は巷に溢れる面白いブログと同じか劣るくらいだろう。でもふたりのパーソナリティがその素材を上品に膨らますことでこんなに温かくいい気持ちになれるのだなぁと感心する。同じエピソードが3倍くらい面白くなる。ブログにないものはソレだ。当時のナッチャコやかぜさんをはじめとするプロのパーソナリティたちは実はそれをやっていたのだ、と、長い年月が経ってやっとわかった感じ(遅すぎ)。

ラストテーマの「シバの女王」が流れてきたときは鳥肌が立った。
ラジオの前で過ごした数限りない独りの夜の記憶が一気に蘇り、ガガガとシナプスがつながる感じ。「シバの女王」を聴きながら臨終の時を迎える自分すら絵として浮かんだ。なんでだか知らないが。でも死ぬとき聴くなら曲のエンドと人生のエンドのタイミングばっちり揃えて欲しい(笑)

※ローカルでも放送されます。くわしくはコチラ

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

アーカイブ

同カテゴリーの他記事