もうひとつのマッキントッシュ

2006年2月28日(火) 9:22:47

毎年ひな祭りはひな壇が飾ってある1階の部屋でやる。

二世帯住宅なのだが、その部屋は二世帯の共有スペース。ちょうど両親世帯との接点に当たる部屋だ。一緒にごはんとか食べるときはどちらかの世帯のダイニングで食べるので、この共有スペースで集まるのは年に一回、ひな祭りの時くらいである。祖父母伝来のお雛さまはそこ以外飾るスペースがないので、必然的にそこでやることになるわけだ。

で、その部屋にはマッキントッシュがある。コンピューターのではなくてオーディオの。マッキントッシュのパワーアンプとプリアンプがハーベスというスピーカーにつながっている。独身時代に聴いていた懐かしのラインナップ。

つまり何が言いたいかというと、年に一回だけ、このアンプに灯がともるのだ。あのダークブルーの目に光がともる。あの独特の暖かい音が流れ出す。コトコトと音を紡ぐ。暖炉にあたってるような気持ちよさにうっとりする。あぁやっぱりマッキントッシュの音は好きかも。

もっと使ってやらないと老化するとはわかっているのだが、なかなかこの部屋を利用しないので結果的にこういうことになる。メインシステムとして使っているクレル×チェロより心情的には好きなのであるが、メインスピーカーであるアポジーを鳴らすにはマッキントッシュはちょっと相性が悪いのだ(パワーも少し足りない)。

ちなみにこの共有スペースにはレーザーディスク・プレーヤーもある。大量のレーザーディスクもある。29型モニターもある。過去の遺物のような部屋だ。この部屋でゆっくり古い映画のLDを観るような生活が、この家を建てる時の夢だった。まったくかなってないな。それだけ地に足のついていないせわしい生活をしているということか。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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