評論? 感想? お見立て?

2005年12月 4日(日) 9:25:28

Soloさんからメールをいただいた。「レストラン評論はしないとのことですが、12月1日のさなメモで有名割烹について書かれてますが、あれはレストラン評論だと思います(笑)」

ありがとうございます。でも全く意識しなかったな。ボク的には単なる「感想」だったので…。意識して読み返すと「こういう店では会話が主役で料理は脇役だと思う」というあたりが評論かな。うーむ、よくわからん。

評論を辞書でひいてみる。
新明解国語辞典第三版によると「(専門の分野や社会の動向などについて一般読者を啓発するために)自分の意見を加えながら解説すること(したもの)」とある。
あのメモは、料理説明のタイミングについて読者を啓発するために「こうあるべし」と解説しているわけではなくて、単に自分の不満を述べただけなのだけど…。それでも評論なのかな。評論であるためにはもう少し客観性と根拠と系統だった論の展開が必要な気が。

ちなみに「感想」をひくと「ある事柄について感じた事(が、発表出来る程度にまとまったもの)」とある。そういう意味ではやっぱりあのメモは感想の域を出ないとボクは思うです。

ただ、評論と感想の境目って難しいのも確かですね。主観的な感想が評論っぽく読める部分も確かにあると思います。特にそのレストランに対して不満を述べる場合、批評・評論に読めやすい。その辺ボクも気をつけようと思います。だってそういうことがしたいのでは全くないのだもの。

食全般や食材について自分で調べたことを元に評論することはこれからもあると思うけど、レストラン自体については評論的なものから離れたいと相変わらず思っています。ボクの主観でその店の感想を言い、それを読者と共有し、おせっかいなオススメをすること。それ以上のことをするつもりは今はありません。

そういう過程すべてを評論と呼ぶんじゃボケ〜!ということであれば、前言撤回するしかないですね。ボクの定義ミスです。

うーん。ボクがしたいことをなんと呼べばいいのだろう。レストラン評論でもレストラン批評でもレストラン紹介でもない。レストラン推薦も少し違う。なんというか「レストランのお見立て」みたいなことかもしれない。

ちょっとニュアンス的に偉そうだけど、そういう意味ではなくて。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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