ギエム「最後のボレロ」

2005年11月22日(火) 8:02:06

うぎゃぎゃと焦るくらい仕事がまた切羽詰まってきた。でもそういう時こそ、うひょひょとしなやかにこなしたいもの。とかなんとか言い訳して夜早めに無理矢理仕事を切り上げ、東京文化会館へ。今晩ははずせない。何と言ってもギエム様である。公演タイトルは「シルヴィ・ギエム 最後のボレロ」。仰々しいがそういうことらしい。

ボクが観たのはBプロで、まず東京バレエ団でバランシン振付の「テーマとヴァリエーション」。次にシルヴィ・ギエムとマッシモ・ムッルの「Push」(ラッセル・マリファント振付)。そして東京バレエ団でモーリス・ベジャール振付の「春の祭典」。最後にギエムでベジャール振付の「ボレロ」。
バランシンのを除けば(除くのかよ)どれもなかなか。ベジャールってやっぱりいいなぁとか思ったし、ギエムの「Push」も瞠目のパフォーマンス。「春の祭典」も意外と良かった。井脇幸江の名前を覚えたし、大嶋正樹もなかなかよい。

でもでも! なによりラストの「ボレロ」が凄すぎた!
ストーリーも何もないただの踊りで泣いたのは初めてかも。涙がじわりゾロリ。ラヴェルの曲のパワーを越え、違う世界へ連れてってくれた。表現力というより伝達力。心に直接届く踊り。シャーマン降臨。参ったな。

あまりに凄い瞬間芸術を観たせいか、オシャレでぬるい店になど行く気もおこらず、B級でイキオイと活気のある店を選んで深夜メシ。瞬間燃焼系。それにしても翌朝である今でも感動がありありと再現できる。ギエムはその踊りでボクの中の何かをエクスパンドしてくれる。これが12000円とは安い安い。

お金を払う価値ありといえば、来年5月のボリショイ日本公演を会場優先予約していたので買ってしまった。ザハーロワは避けてグラチョーワ中心買い。アレクサンドローワとアラシュも買い。岩田さんが来日メンバーに入るのを祈りつつ。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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