「ALWAYS 三丁目の夕日」と「夕凪の街 桜の国」

2005年11月21日(月) 7:55:52

「ALWAYS 三丁目の夕日」は素直に泣けました。ベタだけど。昭和30年代以前の生まれなら確実にあの時代の空気に触れられて泣くね。とはいえ平成生まれの娘も泣いてたけど。集団就職も住み込みも当然知らないので、夜いっしょにお風呂に入りながら(まだいっしょに入ってくれている)ちょっと説明した。昔の貧乏さや舗装されてない土の道や力道山や都電や氷屋なんかについてもゆっくり説明してやらないと。

それにしても昭和33年を再現したVFXにびっくらこいた。CGの出来自体はバレバレのところもあり(上野駅の雑踏で人間の多くをCGにしてたのとか大通りの情景とか)、CG臭さをどうしても感じてしまうのだけど、ここを責めるのは酷と言うもの。素晴らしい仕事と褒めるべきだろう。
ド頭にトリッキーなカメラワークをいくつか持ってきたのも演出的には成功しているかなと思う。あの頃へトリップする入口として効果的だった。美術陣の苦労も忍ばれる。父性や母性を演じきった役者陣も良い感じ。
それと、モチーフ(もしくは主題)としての「建設途中の東京タワー」が秀逸。これだけでご飯が三杯食べられる。バクバクバク。発展途上の日本と大きな夢と貧しさと豊かさとあの頃の空の広さをすべて「建設途中の東京タワー」で表現しきる上手さ。うーむ。

ただ、ボク的にはもう少し「イマ」と結んで欲しかった気はする。ノスタルジーに寄りすぎかな。もちろん監督も「イマ」を意識していたとは思うけど、たとえばスタッフロールあたりが東京の街がどんどん高層化する遠景の早回しで作られていたら、またこの映画は違った意味を持ったのではないかとかちょっと思った。

帰宅してから、こうの史代の漫画「夕凪の街 桜の国」を読む。映画と漫画のおかげで原稿も書けずにボンヤリと夜を過ごす。いい夜なのかもしれない。

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