バレエ「エトワール・ガラ」

2005年07月23日(土) 9:46:57

オーチャードホールでバレエ「エトワール・ガラ」を観てきた。
エトワールというのはパリ・オペラ座バレエ団の花形(もしくは星:エトワール)ダンサーのこと。エトワール数名を中心とした若手がいろんな演目を短く踊るガラ公演。Bプロはわりとクラシックな選曲なのだが、昨晩はAプロで、前衛系モダンダンスも多く、おもろかった。というか、エレキギターが出てきたり、突然マイク持って歌い出したりの実験的な作品(「パレンテーズ1」)などもあり、意表をつかれたな。

帰って調べたら、このエトワール、いわゆるプリンシパル(一番階級が上のダンサー)ではなく、オペラ座総裁が芸術監督の推薦を元に任命するものらしく、プリンシパルである必要も団員である必要もない名誉階級。殿堂入りダンサー、みたいなものらしい。オペラ座の実際の最上級ダンサーはプルミエ・ダンスール(女性はプリミエール・ダンスーズ)と呼ばれている。ルグリなど、エトワールに任命されたときまだプルミエにもなっていなかったという。どういう基準なのだろう。昨晩もエトワールではないけどプルミエというダンサーが数名踊っていた。格下かと思って観ていてゴメンなさい。

演目の中ではジェレミー・ベランガールが踊った「リーベン・ラインズ」、マリ=アニエス・ジロとガエル・ランビオットが踊った「イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド」。マリ=アニエス・ジロとイリ・ブベニチェクが踊った「身近な距離」、エレオノラ・アバニャートとジェレミー・ベランガールが踊った「カジミールの色」、シルヴィア・アッツォーニとイリ・ブベニチェクが踊った「マーラー交響曲第3番」などが印象に残っている。特にジェレミー・ベランガールの一人舞台が妙に強く脳みそに。あ、「白鳥」や「椿姫」を踊ったルシア・ラカッラも悪くなかったけど、なんか押し出しが弱いダンサーだったな…。

最後の演目が終わり、エンディング。映画のエピローグ的手法を使ってオムニバスをガシッと一点にまとめあげていたのは上手。若々しくて微笑ましかった。

でもこうやってガラ公演を観ると、やっぱり筋があるバレエの方が楽しく感じる。ダンス技術よりもストーリーをどう演じるかの方にボクは興味を感じるようだ。「演技>ダンス」指向。超絶技巧はダンスのために使うのではなく、演技のために使ってほしい。

終演後、仕事に戻る。各方面に電話電話電話。せっかくのバレエの印象があっという間に霧散し、どす黒い固まりが胸に宿る。心底疲れ切って家にたどり着き、深夜の夜メシ。深呼吸の必要。

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