黒坂黒太郎・矢口周美ライブ〜「焼肉ランド マルタケ」

2005年3月 3日(木) 8:28:32

「まま母狂奏曲」(黒坂黒太郎・矢口周美著/講談社)という本をご存じだろうか。まず響子が気に入りその後ボクや優子も読んだのだが、子供が2人ずついる男女が再婚する(子供は計4人になる)ノンフィクションで、とても面白かった。読んだら必ず彼ら家族に会いたくなる、そんな本。

著者である再婚夫婦2人は音楽家で、黒坂黒太郎さんはコカリナ奏者。矢口周美さんは歌手である。その彼らのコンサートがあると講談社の方に教えていただき、昨晩家族でカザルス・ホールへ行ってきた。コカリナという楽器を初めて生で聴いたが、森の鳥の声が音楽になっているような不思議な音色。目と瞑って聴いているとフィトンチッドまで漂ってくるような趣き。木のオカリナと称されるが、それ以上だな。素晴らしい楽器だ。早川りさこさんのグランドハープともとても合っていた。
特筆すべきは矢口さんの歌声。一度聴いたら耳を離れないような美声で、コカリナをほとんど喰っていた。うーむ、素晴らしい。長く聴いていたくなるような歌声に久しぶりに出会った。マイクを使わないその歌声に、目を瞑って心を開く。ほんの1時間前までの超多忙とこの空間の癒しな感じとのあまりのギャップに少し笑ってしまう。あの多忙さはヒトとしてやはり間違っている。負け。

本を書いた本人が目の前で演奏するのが響子には不思議な感じだったらしく、途中から「まま母狂奏曲」を再読しながらコンサートを聴くという器用なことをしだした。終演後その本にサインしてもらいに楽屋へ。舞台で見るよりずいぶん小さい矢口さん。舞台ではとても大きく見えた。

優子と響子はそのまま帰宅。ボクは講談社の方と本の打ち合わせのために深夜焼肉。駿河台下の「焼肉ランド マルタケ」。名前からして美味しくなさそうな感じ。「デスカウント卸売ショップ」とか書いてあって店内も汚く、ガスロースターとデコラ机とスツールだけの簡素な作り。でもこれが…相当うまかったのだ。唸る。「肉盛り」というメニューにない注文をしたのだが(つまり旨いの盛り合わせて持ってきて状態)、上質な肉が最良の状態でどどどんと盛られる。店の雰囲気とのギャップにたじろぐ。しかも安い。へ〜。めちゃ穴場店。また来よう。

本の打ち合わせは、創作の方向性を話したのだが、望まれていたものと合致したらしくまずはホッ。今週末から書き始めてみようと思う。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

アーカイブ

同カテゴリーの他記事