初ソウル(1)舌よ忘れるな

2004年11月13日(土) 22:26:22


初めてのソウル。もっとどこもかしこもキムチ臭いかと思っていたがそれほどでもなく(空港から乗ったタクシーの中はすごく匂った)、あっという間に慣れてしまった。街もハングル以外は違和感なし。東京と微妙にファッションセンスが違うところもおもしろく、ちょっと昭和の活気を感じさせる街をいろいろ見て歩く。

まずは観光客にも地元客にもそこそこ人気という「土俗村」で烏骨鶏の黒いサンゲタン。塩辛がちゃんと効いたキムチもうまい。タクシーの運転手は「あそこのサムゲタンは少し観光客向きすぎ。別々に煮て持ってくるからね」と警告したが、そのあと会った日本留学経験者かつロケコーディネーターのヤンさんは「そうは言ってもやっぱりソウルでは上の方のレベル。ちゃんとおいしいと思います」と言う。とりあえず自分の中のサムゲタン基準をここに引き上げておくことにする。舌よ忘れるな。

仁寺洞でいろんな店をアンティーク中心に眺めて歩き、コチジャンの甘辛がおいしいトッポッキをつまみ食いし、庶民的な広蔵市場で食材や屋台のバリエに驚き、土曜名物超渋滞をくぐり抜けて、学生で賑わう新村の「ピョクゼカルビ」で生カルビ。最初はヤンさん大推薦の海鮮チゲを食べに行くはずだったが、車の中で会話していたら急に全員カルビモードになってしまい、まずはここでカルビを食べたあとハシゴしようと決定。この店は自家牧場の韓国産牛肉を100%使っていて、200gで50000ウォンもするだけあって肉自体はソウルトップクラスと言われているらしいが、まぁこの味レベルははっきり言うと日本でも食べられる。ただ、店のヒトの肉の焼き方や、サンチュやエゴマの葉でくるむ時の食材の合わせ方などが実に上手なため、味が数倍に変化する。うま〜。思わず食べ過ぎてハシゴを諦める羽目に。つか韓国は最低オーダーが二人前からなので、ハシゴがしづらいなぁ…。

とりあえずそこで別れて、ホテルに帰って仕事。今日半日行動を共にしたヤンさんに韓国の食についての質問を目一杯してしまったが、ほとんどのことに淀みなく答えてくれた。すばらしい。ガイドブックも渡して、出ている店にマルバツをつけてもらったりもした(以前ガイドブックの編集もしていたらしい)。明日はまず朝飯にソルロンタンかアワビ粥をひとりで食べに行くつもり。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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