陥りやすい思考図式

2004年7月10日(土) 17:38:05


ボクは、拉致被害者=可哀想、という思考図式にはまりがちな自分を戒めてるわけで、拉致も考えようによっては幸せさ、と嘯いているわけではないということはご理解ください。
拉致を被害とか不幸とか決めつけて考えていくと、結果、拉致された方々、そしてご家族の人生を「被害を受けた人生」「不幸な人生」と決めつけることにつながる。それは本人たちにとって非常に侮辱的である。人はそんなやわではない。

もちろん拉致は被害であり不幸。間違いない。
でも、それは客観的な第三者が客観的に語ることであって、本人たちにとって、それは「自分の人生そのもの」。幸せを求めていいたった一回の人生そのもの。それを外部が「被害の人生」「不幸な人生」「なんて可哀想」と決めつけることの傲慢さ、そしてそういう思考に思わず入り込みそうになる自分を反省しています。

もしボクが拉致されたとして、娘が「被害の結果として生まれた子」と世間から見られるのは我慢がなりません。被害だ不幸だという論ばかり発展させていると、本人たちのそこらへんの気持ちに鈍感になっていくなぁ、それはよくないなぁと感じたのでああ書いたのです。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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