グアンタナモはこの瞬間も地獄であり続ける

2004年5月 8日(土) 9:38:57


相手がテロリストであれば何をしてもいいと思っているアメリカ。情報を喉から手が出るほど欲しがっているアメリカ。そりゃイラク人捕虜虐待ぐらいするのである。日常茶飯事だっただろう。というか、ブッシュが「テロとの戦争」を強調しすぎたせいで、軍の現場は戦争捕虜とテロリストの区別がつかなくなっているな。イラク人はみんなテロリストなのだ。というか、イラクではもともとテロなんか少なかったのだ。彼らはゲリラ的反抗をしているだけ。「テロリスト」と呼んでおけば何やっても支持を得られると考えているブッシュのせいだ。

「テロリストと呼んでおけばなんでもあり」作戦の顕著たるものがグアンタナモに収容されている捕虜たち。アフガン攻撃で捕らえられた「テロリスト」と呼ばれる人々はいまもまだキューバのグアンタナモ米海軍基地に何の人権も与えられずに収容されている。彼らが受けている虐待はいかに悲惨なものだろう。
なにせ、グアンタナモはキューバ管轄であるだけに、アメリカ国内では法的に問題のある行動も容易に行える。アメリカの司法の手が届かないのだ。つまり起訴も立件も必要なく、軍の判断で無期限に収容できる。釈放もする必要ない。その上ブッシュの解釈によると「彼らは戦争捕虜ですらない」。だからジュネーブ条約も適用されない上に「必要なだけ拘束できる」というのだ。 虐待しても誰からも責められない。し放題。され放題。
訴えることも出来ず、拘束期限も示されず、虐待三昧。この世の地獄。自殺者が多数でているのも当たり前。というか自殺なのか虐待死なのかも定かではない。

グアンタナモ米軍基地の件は何度もこのメモで取り上げているが、ブッシュが行った数々の愚行の中でも最大級の愚行なのに、あまりに知名度が低く、知らない人が多すぎる。つか、グアンタナモって地名が覚えにくいのが問題かも……。んー……。ブッシュを指さして「愚アンタなも!」と叫ぶ岐阜県人(なも、は代表的な岐阜方言)、というのはいかが?

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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