またしてもNY出張(5)十数年前の初心

2004年2月14日(土) 10:31:35

スケジュールを仕切り直したので急に昼過ぎまで時間ができ、地下鉄でひとりアッパーイーストへ。NYの地下鉄は怖い、という先入観が日本人にはまだあるが、地区にも寄ると思うが超安全になっている。車内も格段にキレイ。トークン(地下鉄用コイン)もなくなってカードになり、なんだかNYっぽくない。でも相変わらずストリート・ミュージシャンが構内で演奏していたりして、やっぱり地下鉄は楽しい。

アッパーイーストからぶらぶらミッドタウンまで歩き、昼はひとりでZagat27点のハンバーガーレストランに。そこそこのホテルの1階にある店で店内はいい雰囲気。客層もいい。窓際のテーブルをひとりで陣取ってウェイターにあれこれ聞く。初めて来た頃に比べるとずいぶん度胸もついたなぁ。

注文したバーガーにサラダを挟み、ケチャップをちょっと塗ってがぶりつく。ふとBGMが終わって新しい曲になる。シナトラの「ニューヨーク、ニューヨーク」。忘れていた何かが心に蘇る。ふと窓外を見上げるとエンパイアステートビルが空にくっきり。道路を様々な人種が歩き、キャブが車列を縫って走り、レストランはニューヨーカーたちで賑わっている。

急に「そうか、ニューヨークにいるんだ」と、十数年前の初心が蘇ってくる。この街に憧れて、この街にいる自分を信じられない想いで感じていたあの頃。ニューヨークニューヨークを唄いながら弾むように道を歩いていたあの頃。

この街が変わったように、ボクも変わった。昔の関係を取り戻そうとするより、新しい関係を結んだ方がいい。

囚われていた心が自由になる。ウキウキと街を歩き始めるmy vagabond shoes。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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