またしてもNY出張(15)岸本葉子「がんから始まる」
2004年2月20日(金) 1:25:53
岸本葉子「がんから始まる」読了。
軽い気持ちで昨晩読み始めたのだが、ふと気がつくと朝だった。寝ろよ、オレ。
40歳で虫垂がんになった作者の静謐かつ希望に満ちたエッセイ。とてもしっかりした文章にまず惚れる。この落ち着きと抑制。惚れ惚れ。そして構成の妙や心の動きの的確な流れに唸る。全内容が心にすぅと入ってくる。その上で自分を試される。作者と全く同じ歳なこともあって自分の問題としていろいろ心を試されるのだ。
闘病記はいろいろあるが、その中でも出色の一冊だろう。寝不足だが、寝不足なこと自体楽しめそうな気分である。さて。街に出よう。仕事をしよう。生を称えよう。
