いまは、死刑反対

2003年9月27日(土) 11:22:19

池田小乱入殺傷事件の宅間被告、死刑確定。
今回は死刑廃止論者の声が全然聞こえてこないなぁ。マスコミも「あんなヤツ殺せ」気分盛り上げ一辺倒。ちなみにボクは死刑制度には反対の立場をとります。ええ、あんな人間とは思えない行為をしたヤツでも。
被害者の親の心情を思わないのか!とか怒られるかも。もちろん自分の娘がされたらと想像すると怒りでふるえる。というか、頭の皮をはがされるような心の痛みを覚える。でも、被害当事者は別にして、まわりまで感情で論じていいものか。「ああいう非人間的なことをしたヤツは社会から抹殺してよろしい」という発想の遠い延長線上には「非人間的なことをしている国家は滅ぼしてもよろしい」「その国民が子供を含めて少々死ぬのは仕方ない」「核爆弾落としてもお咎めなし」というマッチョな考えがきっとある。発想の原点はあまり変わらないと思う。
宅間被告の更正の道がどうのなんてまるで思わないけど、生命を抹消してしまう権利が社会(つまりボクたち)にあるのかどうか。「ヒトを殺したら死刑」という罰が犯罪を予防するのもわかるし、被害者側の復讐小説なども読んで共感したりもするが、いまのボクはそれでも死刑には反対。重く難しい問題なのでまだまだ考え続けるとは思うが、いまは、反対。
せめて。被告への憎しみで思考停止になることだけは避けたい。思考停止助長のマスコミが、怖い。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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