鬼の首をとったように

2003年5月 6日(火) 9:34:29

毎日新聞記者のアンマン空港爆発事件が世の怒りを強く買っている。結果的にタイミングも悪いし人も殺したし世界の笑い物とも思うが、個人的には同情の余地がある。つか、ボクもやりそう(笑)。
その軽率さもアマアマさもわかった上で言うが、ボクが彼だったらやらないか、と言われるとちょっと躊躇する。戦時下のイラクを取材するというめったにないこと&勇気がいる仕事を終えて、危険性がないと思えた残骸を人生の記念として絶対持って帰らないかと言われると自信がなかったりする。責めて怒っている人たちは絶対にしないのか?
彼はその残骸を記事に使って、もっと大きな悪を弾劾しようとしたのかもしれない。単なる記念品以上の意味をその残骸に見たのかもしれない。彼は確かに日本の恥かもしれないが、もっと恥ずかしいことを日本は今回の戦争でいっぱいしていると個人的に思っている。

いやまぁ軽率なんですけどね。でも、みんな自分でもやりそうなことを鬼の首とったようによくそんなに責めるなぁ、などと。賭けてもいいが、日本人の8割がなにやら記念品を持ち帰る心性をしていると思うな。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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