不発弾とわかっていたら20日間も持ち歩かない

2003年5月 7日(水) 8:51:19

アンマン爆発事件の、メールをくれる方々との根本的すれ違いがだんだんわかってきた。
みなさんは「不発弾とわかって持ち出した or それがわからなかったとしたら記者として失格&最悪」というスタンス。ボクは最初から「不発弾とわからなかった and わからない記者がいても仕方ない」というスタンス。

不発弾とわかっていたら20日間持ち歩かないしそれで遊んだりしない。わざわざそんな命の危険を冒す人はいないからそれは本当なのだろう。また、不発弾情報が少なく見分けが難しいのは、中東駐在経験があるこの記者がそれを残骸と思ったことが如実に表している。自分の命に関わることゆえ一応きちんと見分けようとしたはず。軍事評論家も「軍事専門家じゃない人が見分けられなくても仕方ない」と書いている。

ボクは裏読みせず、素直にそれらを読んで「あぁ、だったら拾うかも。ボクが記者でもやりかねん」と肌感覚で思った。モラルは別にして、記者がいろいろ持ち帰るのはごくごく一般的だし、アメリカでは美術品を持ち帰った記者が多数出て問題になっているのが現実だから。(←持ち帰っていい、と言っているのではもちろんなく、記者はある種そういう職業習性であるということ)

正論はいくらでも言えるけど、現実には、残骸 or 使用済み弾と認識したら拾うかもなぁ、と。拾うのが軽率なのはわかっているし、他人の命を奪った愚は責められるべきだけど、全体的にボクはちょっと同情的ではある、と。で、記者をそこまで口汚く非難するわりには、民間人を多数殺傷する可能性が高い子爆弾やら不発弾が散らばった原因への非難がほとんどないのが腑に落ちない、と。

まぁ今回はやけに批判メールが多かったので、ボクがずれているのかもしれないな。も少し考えます。とりあえずこの話題はこの辺で終了。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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